「NPOや社会貢献活動でもできるんじゃないですか」AO入試の面接試験で不合格になった理由
――イケると思いました?
斎藤 無理だなと思ってました。元ヤクザであることをぶち上げて、そのテーマはどうなんだろうと。
だけど、だからこその経験がある。人より陰と陽もあるし、ある程度は若い子たちよりも知識もある。それが文面に出ていることは自負していました。
実際、一次は合格しましたから。
――面接を受けるのは、三田のキャンパスですか。
斎藤 湘南藤沢キャンパスで。あまりにも緊張しちゃって、面接というよりもおしゃべり状態でしたね。
こういうふうに言われました。「これは大学に行かなくても、NPOや社会貢献活動でもできるんじゃないですかね」って。で、結果は不合格。
――でも、面接できたのはすごいことですよね。
斎藤 すごいうれしかったですよ。だって僕が受けた時、AO入試の一次試験は倍率10倍程度でしたから。そこをくぐり抜けられただけでも達成感はありますよ。
落ちたけど、通用はしたと。先生たちも「あなたはそこまで通用したっていうものがある」と。こうなったら一般入試で行くしかない。
そこからまた、見たことのないような英単語を覚えさせられましたね。あとは、ひたすら過去問を解くように言われました。「わからないならわからなくていいから、すべて書け」「人間は書くことで絶対に覚えるから」と言われて、書いて書いて書きまくりました。また刑務所の独房に入ったみたいな感じでしたね。
「震えながら泣いてました」3つの学部は不合格だったが、経済学部に合格
――模試の判定は。
斎藤 2019年の春に受けた河合塾の模試はE判定。後ろから数えたほうが早かったけど、AO入試の頃にはB判定。その後にA判定が出ました。先生たちからは「これだったらいけるかも」と言われて、勇気づけられましたね。
で、慶應一本に絞って、2020年2月に一般入試を受けて。4つの学部に挑んで、そのうち3つの学部は不合格。終わったと思ってたら、翌日の残った1つ、経済学部に合格しました。
泣いちゃいましたね。ただ泣くっていうんじゃなくて、震えながら泣いてました。「俺、受かったんだ」って。
――晴れて、慶應ボーイに。
斎藤 日吉キャンパスに通うぞと意気込んでいたら、入学式がなくなっちゃったんですよ。
