――日吉だと、東急東横線で通学ですか。
斎藤 僕は車だったんですよ。あのときはアルファードだったかな。仲良しの友達に「おう乗ってけよ」なんて言ってね。
まあ、大学に入ってみたもののコロナがなかったらもっと充実したのかな、もっと人生観変わったのかなと思いますね。だけど、それは「たられば」の話なんで。でも、楽しかったですね。
「恵まれない環境の方たちにも勉強させてあげたい」司法試験合格を目指すようになった“きっかけ”
――現在は司法試験合格を目指しているとのことですが、どんなきっかけで?
斎藤 大学在学中に1年休学してるんですよ。「ちょっと世界を見たいな」と思って。で、いろいろ見て考えているうちに、「もっと社会貢献したいな」とか「世の中の役に立ちたいな」と考えるようになったんです。
特に更生支援に対して思うことがあって。恵まれない環境の方たちにも勉強させてあげたいけど、どうやったらこの社会情勢の中で誰も余すこと無くそれができるんだろうって。
でも、日本って法治国家だから、何か動くにしても法律を知ってないと説得力がないなと。
――いつ頃から司法試験の勉強を。
斎藤 2024年の11月から。東京にいると友達と遊びたくなっちゃうから、勉強に集中できるように長崎で部屋を借り、塾に通って講義を受けていたんです。
でも、キツさは大学受験の比じゃない。覚える量が全然違いますから。例えば、民法142条とか、そういうのをことごとく覚えなきゃいけない。頭に入ってないと、解けないじゃないですか。
――イケそうですか。
斎藤 うん。絶対に取れると信じて、司法試験の勉強に励んでいます。それで、みんなに夢を与えてあげたい。
「どう償っていくかを一生背負って、考えていかないとならない」
――何年後ぐらいにイケそうですか。
斎藤 それは自分のやる気次第、スイッチが入ったときじゃないですか。僕はゼロか100なんで。50とか60はない。今はゼロで休眠してますけど、スイッチが入ったら、またやり始めます。
――これまでの自分が犯したことについては、どう考えています?
斎藤 犯罪は絶対にやってはいけないことですよ。被害者がいるものであれば、特に。やっぱり被害者には罪を償わなきゃいけない。じゃあどのように償うのか。その人の望むことにすべて応えられればいいけど、すべてには応えられないものですよね。お金を返したり、渡したらおしまいってわけにもいかない。
その人の人生を狂わしちゃったんだから、僕もどう償っていくかを一生背負って、考えていかないとならない。それを自身と見つめ合いながら、葛藤し続けて生きていくしかないですね。
撮影=志水隆/文藝春秋
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