引退を決めた名古屋ウィメンズマラソンでの敗退
――最後の名古屋ウィメンズマラソンは、五輪出場権を狙いに行ったんですよね。
福士 もちろん。でも、雨のレースで、寒かったですね。寒すぎて、どうしようもなくて、最後、身体が動かないし、滑って転んで帰ってくるのも格好悪いなって思ったので、30kmでやめて、収容車で運ばれました(笑)。
この時、「もういいかな、マラソンは」って思いましたね。もういい年だし、五輪に行きたい気持ちも薄れてしまった。練習の質も上げられないし、メンタル的にも踏ん張ることができなくなってきた。これはもう、自分は使えないな、戦力外だなと思って「やめます」って監督に言いました。
――後悔はなかった?
福士 ないですね。本当にお腹いっぱいでした。今も、もう一回マラソンをやりたいとは思わない。マラソンだけはごめんなさいって感じ(笑)。
「こいつ、マジで終わりだな」という感じで、みんなに見届けてもらった引退レース
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福士さんは、2022年1月末に引退した。最後のレースは、かつて優勝した思い入れのある大阪国際女子マラソンではなく、大阪ハーフマラソンだった。
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――引退の花道となるレースは大阪ハーフでしたね。
福士 最初は、引退レースとかまったく考えていなかったんです。渋井(陽子)さんは、あえて引退と言わずにそのまま引退したような状態になっていたんですけど、そういうのでもいいかなって思ったんです。
でも、旦那ちゃんと話をした時、「長年、みなさんに応援してもらってきたので、感謝の意味を込めて『引退します』というレースをして終わるのもありなんじゃない」と言われて、そうだなと。それで引退レースをやることに決めたんです。
――福士さんの引退を飾るのにふさわしいのは大阪国際女子マラソン、という意見もあったのでは?
福士 大阪国際は、何回も走っていますし、大阪のみなさんにはたくさん応援してもらいましたし、もう愛しかないので、本当は走りたかったです。でも、そこまで身体が仕上がらなかったんですよ(苦笑)。
最後のレースはキレイに終わらせるというか、まだやれるよね、みたいな余韻を残してフェードアウトする予定だったんです。でも、引退レースでまさかの30位で終わって(苦笑)。「こいつ、マジで終わりだな」という感じで、ちゃんとみなさんに見届けてもらって終われたのは、ちょっと恥ずかしいですけど、良かったかなと。




