「お前たちはもう学校には来なくていい」

 タバコはもちろん、シンナー遊びをするなど、頭のてっぺんから爪の先まで不良になっていったのです。

 学校の先生もあきれるくらい悪さばかりしていたので、登校時間が他の生徒とずらされるようになりました。学校に行っても教室には入れてもらえず、僕たちだけ会議室に隔離され、他の生徒よりも遅く来て、早く帰されます。

 定期テストも会議室で受けるのですが、僕たちのテストのやり方は他の生徒とは違いました。先生が答えの書き込まれた紙を持ってきて、「お前たちはこれをそのまま写せ」などと言うのです。

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 僕らはあまりにバカバカしいので、会議室にあったカセットデッキなどの備品を持ち出して売ったり、トイレの鏡を外して持ち帰ったりしました。その鏡は髪型をセットするのに丁度よい大きさだったので、重宝したことを覚えています。

 そんな生活を送っていたら、生活指導の先生から「お前たちはもう学校には来なくていいから、何か仕事を見つけて働け」と言われました。学校にいても面白くないので、僕はちょうどいい機会だと思いました。

 バイトを探していたところ、不良の先輩からテキヤの仕事があるけどやらないかと誘われました。テキヤというのは、お祭りなどに出ている露天商のことです。

 学校の先生に相談すると「働けばいい」と言われたので、僕たちは学校に行かずにテキヤのバイトを始めました。