いま思えば、中学校は義務教育なのに、「答案用紙に答えを写せ」「学校に来なくていいから働け」はちょっと違うのではという気もしますが、答えを書き写すのも字を書く勉強にはなるし、万引きや窃盗といった悪さをするよりは、たとえテキヤでもちゃんと働いてお金をもらった方がいいという考え方もあるのでしょう。

 先生の発言は、きっとそんな親心から出たものだったと今では感謝しています。

暴走族

 僕は中学生のころから地元の先輩に誘われ、暴走族の集会に参加していました。

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 集会に初めて出た日のことは、昨日のことのように覚えています。

 友だちとバイクに乗る練習をして、土曜日の夜、初めて特攻服を着て集合場所に向かいました。直管マフラーの単車に乗った仲間たちがたくさん集まってきて、僕らも単車にまたがり、エンジンをふかしながら深夜の街に繰り出しました。

 暴走族の集まる場所には、見物人だけでなく、警察もやってきます。警察は暴走行為の証拠を集めるため、移動交番(犯罪多発地帯などを巡回する警察車両のこと)から僕らの写真を撮ろうとしてきました。警察をからかうため、仲間みんなでお尻を向けて撮影させたこともありました。

 集会で一番ヒヤリとするのは、夜中の工事です。