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みやぞんが返した一言とは?

「落ち込んで喜ぶ人は周りにいますかね?」

 だったら自ずと答えは出ますよね、とでも言いたげな笑顔で「そういうことです」とズバッと解決していく。この調子でいくつか悩みに答えていった後、今度は自分の経験談から話し始める。とある滝でのロケでのこと。現地にたどり着くまでなんと11日もかかった。しかも、そこから、滝まで行くのに8000段の階段があったのだ。そんなときも、みやぞんは「ツラい」とは決して言わない。ネガティブな状態でもポジティブな言葉を口に出す。そうすると、それが本当になって自然とポジティブな状態になると言うのだ。たとえば、週末に上司から大量の仕事を頼まれたとしたらどうか。みやぞんも「ふざけるな」とまず思うという。「安心してください。皆さんと一緒です。最初に思うのはふざけるなと。最初にこれ、大切。じゃないと逆にストレス溜まる。まぁでも、働けるだけ幸せかなぁ、なんて、ちょこっと思えるだけでもう成功です」と。「天然」というみやぞんのイメージが一新される。

 みやぞんは、マネージャーから本来はネガティブな人間だと指摘されるそうだ。だからこそ、ポジティブに考えようとしているのだという。気楽に生きるために「100年後はないからどうでもいい」と言うみやぞん。そんな諦観が彼のプラス思考を支えているのだ。

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『芸人先生』
NHK Eテレ 月 22:50~23:15
https://www4.nhk.or.jp/geisen/