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ユチョンで3度泣ける! タイムスリップ・ラブロマンス

(2)ドラマ『屋根部屋のプリンス』

 朝鮮王朝時代の王子様イ・ガク(パク・ユチョン)が300年の時を経て現代にタイムスリップ。愛する妃の死の謎を解明するため、はちゃめちゃ騒動を巻き起こすファンタジーラブロマンス。が、実は人間ドラマがたっぷり詰まった泣けるドラマなのですね。コメディや笑いの要素はたっぷりありつつも「輪廻転生」というテーマを軸に、しっかりと伏線を回収していく構成は素晴らしい。

 主人公のパク・ハ(ハン・ジミン)の太陽のような明るさと健気さに心打たれながらも、前半はコメディ要素が多く、後半になるにつれ様々な謎が明らかに。朝鮮時代と現代が交差し、物語が繋がる様は爽快です。ここまで意地悪をするか!?というパク・ハの姉、セナにギリギリとなりながら感情移入が止まらない。イ・ガクとパク・ハの純愛、そしてOST(オリジナル・サウンド・トラック)がまた涙を誘うのですよ……。特に「傷」は、宮廷らしい華やかさもある荘厳で切ない楽曲。

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『屋根部屋のプリンス』(FOD作品ページより)

 何より、こんな素晴らしい演技をする人が……なぜ……と、もう表舞台で見ることはできないであろうユチョンの姿を見て、悔しくてもったいなくてまた泣ける。2度も3度も泣ける秀逸なドラマです。

 余談ですが、ちょっとまぬけな臣下3人組のひとりト・チサンを演じるチェ・ウシクは、カンヌ最高賞を獲得した大ヒット映画『パラサイト』で息子役を演じブレイク。今、大注目の俳優です。

#タイムスリップ #ユチョンでまた泣ける #純愛 #悔し涙

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『パラサイト 半地下の家族』にも出演したチェ・ウシク(左) ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

天才子役に涙腺崩壊! 反則級に泣ける“家族もの”

(3)映画『7番房の奇跡』

 家族ものはずるい、反則。6歳の心を持つ知的障害者の父イ・ヨング(リュ・スンリョン)と小さな娘のイェスン(カル・ソウォン)は親子ふたり、幸せに暮らしていた。ある事件をきっかけに、冤罪で死刑判決を受け収監されるが、ヨングの純真さに惚れ込んだ同部屋の囚人たちが力を合わせ、愛する娘・イェスンを呼び寄せ一緒に暮らせるようになる……というありえない設定なので、ファンタジーとして観ることをおすすめします。

 まぁ映画ですし、フィクションとして楽しめるんですけれど、韓国の子役ってなんでこんなに演技が上手いんでしょうか。愛くるしさと可愛らしさ(声まで可愛いのも韓国子役の特徴)と愛嬌たっぷり。そんなお子が、大好きな父親と引き離されるなんて、予告編だけで涙腺崩壊なのは間違いないですよね? そして成長した娘役を演じるのが、天才子役と謳われた人気女優のパク・シネ。父の無念を晴らすべく、奮闘する姿にもまた涙……。

『7番房の奇跡』(Amazon Prime Video作品ページより)

 ファンタジーだとはわかっていても、権力があれば不可能も可能そうですし、規則に縛られず情やその時々の裁量、ケンチャナヨ精神でおおらかなお国柄ですから、意外ともしかしてこんなことが起こるかも……?と思ってしまう不思議さ。これこそ韓国マジックかもしれません。ぜひ、涙我慢大会を開催してほしい作品です。

 天才子役としてパク・シネが脚光を浴び、韓国で視聴率45%という驚異の人気を誇った『天国の階段』(2003年)も涙腺崩壊ドラマ。こんな意地悪な人間がいるか!?という奇想天外・悲恋ぶりはまさに本家・韓国ドラマ。この時代の作品は何度も見てしまいますね。

#パク・シネもまさに天才子役 #親子ものは反則 #ありえないけど号泣

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