嫁Pはプロとしか指したことがない
――やはり、想像以上に大変なんですね。
伊藤 だから将棋界にも気軽に勧められないんですよ。僕の場合、妻がたまたまできる人だったのでやれましたが、ひとりだとなかなかしんどいと思います。やっぱり協力してくれる人がいないと難しいですよね。
――今、嫁Pさんは《【嫁P】ゼロから始める!将棋道場への道!》という企画に、自ら出演もされていますよね。
伊藤 『将棋ウォーズ』の実況がどんどん上級者向けになっていて、これはいけないと。そこでわかりやすい「育成系」をやろうとしたのが嫁P企画です。
――タイトル通り、嫁Pさんが将棋道場を目指して、ルールや将棋の基礎を学ぶ番組ですね。嫁Pさんは、将棋はまったく?
嫁P 漫画の背景とかで描いたことはありますが、ルールも怪しい。
伊藤 そんな嫁Pが、最終的には将棋道場に行って、その感想なんかを伝えられたらいいなと思っています。
――嫁Pさんは、まだ、人と指したことがないんですか?
伊藤 僕だけですね。
――プロとしか指したことがない(笑)。
嫁P そうですね(笑)。
「ユーチューバーあるある」は?
以前、伊藤さんがツイッターで「棋士あるある」をつぶやいて話題になったことがあった。
「同世代意識しがち」「同期曖昧になりがち」「少し優勢な局面でボヤきがち」「対局の後、眠れなくなりがち」といった、棋士の習性を表現したものだが、最後に「ユーチューバーあるある」を聞いてみた。
「同世代意識しがち。」
— 東竜門〜関東若手棋士〜 (@wakate_shogi) September 7, 2015
小さい頃から切磋琢磨してますからね。(イトシン)
伊藤 そうですね。「カメラに目線を送りがち」とか(笑)。
――対局の中継でもついカメラを見てしまう。
伊藤 そう(笑)。意識してカメラ目線を送ってしまいます。あと「なにかあると動画制作意識しがち」ですかね。
嫁P ふふふ(笑)。「これで1本、撮れるかな」と、つい思ってしまいますね。
――たとえばどんなことで?
嫁P いつも「グラニフ」というブランドのTシャツを着ているんですよ。今度、お正月に福袋が出るので「福袋開封」で1本作ろうかと(笑)。
伊藤 そう! 10年くらいずっとグラニフを着ているんです。将棋のTシャツも出ているんですよ。福袋は7枚のTシャツが入っているらしいので、盛り上がるかな。
――じゃあ、そのうち「グラニフ」さんからCMの依頼があったりするんじゃないですか?
伊藤 いやあ。引っ込み思案な性格なので、自分からは売り込めないんです(笑)。
なるほど。ということなので代わりに売り込んでおきましょう。グラニフさん、『イトシンTV』いかがですか? 夫婦二人三脚で制作している、アットホームで楽しい番組ですよ。
写真=深野未季/文藝春秋
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![](/mwimgs/2/9/-/img_296f0f45fb0d9ba03202095f2c2a81f454040.jpg)
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