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2020/10/02

K-POPのシステムを“日本に売り渡した”?

 JYPのパク・ジニョン氏は、先に紹介した番組で、NiziUをめぐるこのような論争に対して、次のような考えを語ったことがある。

「否定的な世論が広がったときには戸惑いましたが、彼女らは外国人(で構成された)グループだが、外国グループとは言えません。(中略)NiziUの9人は全員、わが社と契約しているわが社所属の歌手です」

「全員韓国人のグループにしろ、もしくは韓国人が50%以上のグループにしろ(とよく言われますが)、そうすれば、私たちの成長に限界が生じてしまいます」

NiziUメンバーの日本への一時帰国を伝える韓国のニュースサイト(9月29日)

 音楽専門のウェブマガジン「イズム(IZM)」所属で、大衆音楽評論家のファン・ソノプ氏は、この論争について次のように分析する。

「今の段階では、NiziUの存在は韓日間の対立を解決する要素ではなく、むしろ対立を誘発する“ホット・ポテト”(困難な問題)となっています。韓国では、K-POPの優秀なシステムを“日本に売り渡した”と考える人も少なくない。NiziUが正式デビューして、もし韓国語バージョンのシングルをリリースすることになると、韓国人の中には『日本人なのにK-POPだと偽装した』と反感を持つ人も出てくるかも知れません」

ソウルの大型ビジョンに映し出されたNiziU(8月16日) ©AFLO

 YouTubeで大衆音楽チャンネル「ジャスト・ポップ」を運営する音楽評論家、チョン・ミンジェ氏も、韓国でのNiziUの活動に悲観的な立場だ。

「韓日関係が今のように悪化する前に合流したTWICEのサナ、ミナ、モモや、NCTのユウタなどの日本人メンバーは、デビューした時も韓国ファンの反感は大きくなかった。しかし昨年7月以降、急激に悪化した韓日関係を考慮すると、NiziUが韓国大衆の感情をすぐに克服するのは難しいとみています」

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