K-POPアイドルは、ミニスカートやタイトな衣装など、舞台でボディーが露出するファッションを着こなさなければならない。さらに、画面上では実物より太って映る傾向があるため、一般的な細身の体型よりも、さらに細い体型を作らなければいけないのだという。
「所属事務所によって異なりますが、女性アイドルの場合、身長が170センチ以上なら『身長マイナス125』、170センチ以下なら『身長マイナス120』の数字が、理想的な体重(キログラム)だと見なします。つまり、170センチ台前半でも40キロ台を維持しなければならないのです。カメラで見ると、実物より随分太って見えますから。
練習生としての生活では、ダンスや歌唱のトレーニング以外にも体重管理が欠かせません。毎日朝晩、体重を量り、その日食べたメニューを全て記録しなければなりません。デビューに成功してもダイエットは続きます。所属事務所は、ネット上の書き込みを細かくモニタリングしていて、どこが足りないかを常にチェックしています。例えば『顔に肉がついた』『お腹が出てきた』という反応があれば、そのアイドルはすぐにダイエットに突入するのです」(同前)
1日1000キロカロリーの過酷なダイエット
抜群のスタイルを持つアイドルたちが実践するダイエット法は、一般人たちにも大きな関心事だ。アイドルのダイエットメニューや運動法は、一般人も簡単に真似できる場合が多いからだ。
たとえば、NiziUと同じJYPエンターテインメントに所属していた女性グループ「miss A」の元メンバー、ペ・スジのダイエットメニューは一時、圧倒的な人気を博した。
食事を1日1000キロカロリーに抑え、3食に分けて摂取する。朝は「鶏ムネ肉+低脂肪牛乳+サツマイモ1個」、昼食は「玄米ご飯+野菜サラダ」、夕食は「サツマイモ2個」。少ないカロリーに比べて満腹感があり、ダイエット効果が長持ちするのがポイントだという。
SMエンターテインメント所属の人気グループ「少女時代」のメンバーが明かしたメニューも、女性の間で大きな人気を集めた。やはり1日の食事を1200キロカロリーに制限し、食べる順番を逆にするのがポイント。すなわち、「デザート→おかず→ご飯」の順に取り、野菜で満腹感を与えた後、炭水化物の摂取を減らすように誘導する方法だ。