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2021年のブームはこの一品? みんなの知らない“茶そば”の世界

2021/01/05
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「天ぷらせいろ」(980円)登場、美しい緑色で華やか

 しばしまって「天ぷらせいろ」が登場した。まず「茶そば」の緑色が美しい。天ぷらを含め華やかな色彩にまとまっている。「茶そば」を少しとって辛汁につけて食べてみると、ほんのりお茶の香りが広がりなかなかよい。この「茶そば」も何度も試行錯誤したという。

緑があざやかな茶そばと華やかな天ぷらの彩
茶そばの色が抜群によい、香りもコシもよい
季節の天ぷらに抹茶塩が添えられている

 抹茶は配合や品質によりそばとの相性もさまざま。配合が多すぎても苦みがでたり、つながりの問題もでてくる。抹茶とそば粉とつなぎ、そして彩のバランスが決め手となる。

茶そばを引き立てる程よい濃さの、奥行きのあるつゆ

 そして、この辛汁が抜群にうまい。『これは老舗クラスの味だな』とつぶやいてしまった。

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 本鰹節をメインに鯖節・宗田鰹節をバランスよく合わせ、奥行きのあるつゆになっている。聞くと本返しを自家製で作りこの味にたどり着いたという。濃さはちょうどよく、「茶そば」の味を引き立てている。天ぷらはこの季節はエビとピーマンとかぼちゃで、ヒマラヤ岩塩をつかった抹茶塩が添えられている。つゆにつけてもいいし、抹茶塩をふりかけて食べてもよい。