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「テンペスト」ブロック(1997~1998年)

「テンペスト」が発売された1997年といえば、TRPGを遊ぶようなコアな卓上ゲーマー以外の層にも「マジック」の浸透が始まった頃である。筆者もそうだが、スーパーファミコンやプレステで育った昭和末期生まれの男子にとって、同様に思い出深いゲームが「マジック」なのである。

 

 当時の人気カードといえば《呪われた巻物》と《モックス・ダイアモンド》で、特に後者が著しく値を上げている。その他、コンボデッキに使われる《適者生存》や、デッキを高速化する《裏切り者の都》といったカードにも高い値が付く。

「ストロングホールド」より《モックス・ダイアモンド》

 人気カードの値段が軒並み高いのが、「テンペスト」ブロックと、続く「ウルザズ・サーガ」ブロックの特徴である。様々なデッキに入れることのできる便利なアーティファクト・カードである《水蓮の花びら》は、コモン(パックに11枚封入)でありながら800円もする。売りには出さないとしても、持っているだけで嬉しくなる。

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「テンペスト」より《葉の王エラダムリー》

 また、意外なほど人気なのが《葉の王エラダムリー》と《スリヴァーの女王》で、当時の10倍以上の市場価格になっている。もしも20年前にタイムスリップできるのだとしたら、スタンダードを外れて安売りしていた「テンペスト」のカードを買い漁るのも悪くない。

「ストロングホールド」より《スリヴァーの女王》
代表的な「テンペスト」ブロックのカード