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「オンスロート」「ミラディン」ブロック(2002~2004年)
2000年をすこし過ぎると、国産TCGの人気も高まってくる。平成初期生まれの間では「遊☆戯☆王」が子ども文化の主役になっていた。
当時の「マジック」日本語版を売る国内代理店はホビージャパン社だったが、並行輸入される英語版との競争もあり、主力商品「マジック」の売上は思うように伸びなかった。「マスクス」以来のカードパワー低下も理由だったろう。
そんな2002年に発売された「オンスロート」には、「フェッチランド」と呼ばれる5種類の土地カードが収録されている。使い勝手の良いフェッチランドはさまざまなデッキで必要とされているため、初版である「オンスロート」版がいまだに人気だ。発売当時よりも高値を付けているケースが多いので、「当時遊んでいたデッキがそのまま残っている」という人は大切にするべきだろう。ただ、「オンスロート」発売直後に最強カードとして恐れられた《賛美されし天使》は、値を大きく下げている。
2003年にスタートした「ミラディン」ブロックでは、「電結親和」デッキを構成する各種カードが異様に強いことで物議を醸した。数年にわたり落ち込んでいたカードパワーが急激に高まり、ゲームバランスが再度崩壊したのである。この「ミラディン」ブロックに収録された《金属モックス》や《霊気の薬瓶》といったカードは、今でも高値で取引されている。