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「メルカディアン・マスクス」「インベイジョン」「オデッセイ」ブロック(1999~2002年)
「サーガ」で勃発した“カード強すぎ問題”を受け、続く1999年の「メルカディアン・マスクス」ではゲームバランスが見直された。この時期には「テンペスト」や「サーガ」時代のような高額カードは登場していない。2000年の「インベイジョン」や2001年の「オデッセイ」でも、カードパワーは控えめだった。
比較的値段の高いカードとして挙がるのは、コンボデッキに使われる《食物連鎖》や《ファイレクシアの供犠台》である。その他、《リスティックの研究》はコモンでありながら1000円程度、《陰謀団の貴重品室》はアンコモンでありながら2600円程度と、それぞれ高値を付けている。
ところで、「マスクス」時代には《リシャーダの港》、「インベイジョン」時代には《ウルザの激怒》というトップレアがあり、どちらも大会で勝ち上がるには必須のカードだった。しかし今日では、《ウルザの激怒》が値を下げている(最盛期の1/5程度)。2000年当時の「マジック」では、赤の火力(直接ダメージ)呪文を弱く設定することでゲームバランスを取っていた。そんな環境下で、《ウルザの激怒》は相対的に強かったというだけなのだろう。