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《使われなかったカードが100倍の高値に!?》“骨董化”する「マジック:ザ・ギャザリング」思い出のカードの現在の価値

《使われなかったカードが100倍の高値に!?》“骨董化”する「マジック:ザ・ギャザリング」思い出のカードの現在の価値

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「神河物語」「ラヴニカ」ブロック(2004~2006年)

 2004年に発売されたのが、日本風の異世界を舞台にした「神河物語」だ。続く「神河謀叛」に収録された超強力カードの《梅澤の十手》には、今でも高い価格が付く模様(最盛期ほどではないが)。また「神河」ブロックには意外と使えるカードが多く、何種類かは2000円以上で取引されている。

神河謀反より《梅澤の十手》

 次なる冒険の舞台は「ラヴニカ」(2005年)で、今度はうってかわって東ヨーロッパの雰囲気を演出した。巨大都市ラヴニカの覇権を10種のギルドが争うという設定がファンに受け入れられたため、以降もこの世界はたびたび再訪されている。

「ラヴニカ」の人気カードといえば、「ショックランド」と呼ばれる10種類の土地カードが真っ先に挙がる。強いカードではあるのだが、「オンスロート」のフェッチランドと比べると値段は控えめだ。以降2回にわたって再録されているのが理由だろう。

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 この頃になるとウィザーズ社は「再録しやすいカード」を多数作るようになる。古いカードがスタンダードで再度使えるようになるので、現役プレイヤーにとってはありがたい工夫だといえるが、そのぶんカードのシングル価格は抑えられる傾向にある。

代表的な「神河物語」「ラヴニカ」ブロックのカード