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東京の人にこそサウナが一番必要

「サウナラボのコンセプトは、街にサウナという木を植えて、森を育てて、みんな元気になってもらう。地方みたいに自然が近場にあって、ある程度ととのえられる環境にいる人たちはそこまでではないけど、東京の環境はストレスがすごく大きい。我々が常々“サウナが果たす役割”ということを語っている以上、東京の方々に少しでも“サウナという木”を植えてあげたいという思いが一番強かったんですよね。

 また神田錦町という土地もすごく意味がある場所でした。“街にサウナという木を植える”という意味では皇居にほど近く、北の丸公園など都心部にしては珍しく自然が多いこの場所。最初は神田の事を全然知らなくて“皇居の近く”くらいの感覚だったんですよ。工事が始まってここに通うために神田明神から坂を下っている時に、なんか(フィンランドの首都)ヘルシンキみたいな心地よさを感じて。この街に来るだけでも十分近場に自然があって、ととのう場所が沢山ある。駅前の喫茶店に入ると、学校の先生をリタイアしたみたいな人たちが雑談しているんですけど、人も言葉も面白いんです。本質的な東京らしい東京がここにはあって。

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 だから、この街に僕らみたいな新しい種が入ることがきっかけで化学反応が起きて、世界が広がっていくといいなと。東京のイメージって高層ビルとクールジャパンみたいなのが先行していますけど、ここには“人”という本当の付加価値があるということに気づいて。もっとみんながそういうことを考え、感じるためにもサウナがこの街には必要なんだなと確信しました」

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