文春オンライン

「女子高生に覚醒剤を…」体を売った女性61人逮捕 大阪“ど真ん中”地下街で起きていた悲劇

「日本色街彷徨」筆者・八木澤高明氏を「文春オンラインTV」が直撃!#1

2021/06/19
note

――広場では交渉はしないんですね。ホテルに行ってから交渉ですか?

八木澤 お金の話はホテルに行く途中ですかね。それでも女性の側からは絶対にお金の話は振らないそうです。

――彼女はいくら取っていたのですか?

ADVERTISEMENT

八木澤 大体2万円と話していました。

制服を着た女子高生のグループも

――杏梨さんは一緒に立っている友人も居たんですよね。

八木澤 いました。「どうやって知り合うんですか?」と聞いたら、アプリで知り合ったと言っていました。杏梨さんに「友達になってください」と連絡が来て仲良くなったと。それで、一緒に広場に立っていたそうです。

杏梨さん ©八木澤高明

――その方以外にも、「泉の広場」で顔見知りになった人もいたそうですね。

八木澤 彼女の話によれば、60代以上の女性で、内輪で“妖怪”と呼んでいた女性グループが広場の一角に居たそうです。客層もいろんなお客さんが来ていて、サラリーマンや学生はもちろん、それこそ日銭で稼いだお金を握りしめて来る人も居た。いろんな階層の人が来ていたので、女性の側も色んな人がいたわけです。

――となると、若い子たちも居たのですか?

八木澤 杏梨さんによれば、制服を着た女子高生のグループが居たそうです。彼女もどこの高校かは分からなかったそうですが、同じ学校から何人かが来ていたと。

――八木澤さんの記事でも紹介されていますが、2020年11月には女子高生に売春をさせていた容疑で男3人が逮捕されています。この事件は「泉の広場」の摘発から判明したそうですね。女子高生を背後で操っている男が居たわけですね。

八木澤 そうなんです。杏梨さんもこの事件は知っていました。杏梨さんはその男たちかどうかは分からないとしながらも、ヤクザが女子高生に覚せい剤を常習させて、覚醒剤を買う金欲しさの売春をさせていたと証言しています。それが未成年の子で、杏梨さんが知るだけでも2人いたと。

©八木澤高明

――今回の「泉の広場」の摘発が、女子高生を救うきっかけにもなったのですね。

八木澤 そうですね。足を洗うきっかけになった。もちろん、他の場所でやっているのかもしれないですが、広場からは消えたわけです。

#2に続く)

「文春オンラインTV」の動画は下記のリンクから無料で視聴できます。

文春オンラインTV「体を売った女性61人が現行犯逮捕された『大阪“ど真ん中”の待ち合わせスポット』で何が起きていたのか?《直撃ルポ》」

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

「女子高生に覚醒剤を…」体を売った女性61人逮捕 大阪“ど真ん中”地下街で起きていた悲劇

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー