昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集観る将棋、読む将棋

2021/07/01

 静岡では必須の運転免許ですが、僕は東京に出てきて不要なので取らなかったのです。僕の地元は、伊豆急行しか鉄道はなく本数も1時間に1~2本程度。しかも3~4駅乗って500円とかするのです。東京はJRも私鉄もいろいろ路線があり、どこにでも行けて、安くていいなと思いましたね。

1人暮らしをして7年

――プロになってすぐに東京に出てきたのですか。

八代 いいえ。高校を卒業したタイミングでプロになりましたが、2年近く実家にいました。東京にいたほうが研究会などしやすいので、東京に出るつもりでしたが、上京は自分が稼いだお金でしなければと思っていました。貯金ができて十分暮らせるようになって、20歳の時に都内で1人暮らしを始めました。

――今はもう1人暮らしが長いのでしょうか。苦手な家事を教えて下さい。

八代 1人暮らしをして7年ですね。苦手というか面倒なのは洗濯物を干すことです。洗うのは簡単なのだけど、ベランダに干すのが大変で。

――自炊はされますか。

八代 します。コロナ禍で外食が減り、自炊の頻度が上がりました。よく行くスーパーの肉や野菜などの値段を覚えていて、今日はこれが安いと思うものを買うことが多いです。肉は冷凍できるから安売りのときにストックしておいたり。逆に、前より数十円高くなっていると、今日は買わないで、違うものを作ろうとか。フライパン料理が多く、簡単にほうれん草やしめじとベーコンを炒めたり。ちょっと手間がかかったものだと、オムライスや親子丼も作れます。最近、キットを使ってグリーンカレーを作ったら美味しかったので、レパートリーに加えました。

 

――主婦みたいに、値段に合わせてメニューを変えられるのはスキルが高いですね。コロナの影響は大きく、家で勉強することも増えたのでしょうか。

八代 それはもう、研究会はごっそり減りました。僕はネットで研究会はあまりしません。その分、本を読んで勉強をしています。

――ソフト研究も家でできますが、されていますか。同世代で情報交換はしているのでしょうか。「新しいこのソフトが使いやすい」とか。

八代 していますが、僕は決して最先端を行ってなくて。情報交換は、どのソフトがいいとかではなく「この局面でソフトがこう言っています」という情報でしょうか。ある局面で、人間的にはちょっと考えられない手をソフトが示したという情報が回ってくる感じです。「へえ、その手がいいのか」とは思いますが、僕はソフトがいいと言っても、自分の感覚とかけ離れたものは受け入れられない。ソフトが何と言おうと、自分の感性を信じるしかないと思っているところはありますね。