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特集観る将棋、読む将棋

2021/07/01

藤井二冠の連勝を止めた佐々木勇気七段

――藤井二冠がデビューから29連勝した後、30連勝を阻止したのは同世代の佐々木勇気七段でした。「私たちの世代の意地を見せたかった」という発言も話題になりましたけれど、八代先生はどう思われたのでしょうか。佐々木七段みたいにギラギラとした対抗心を見せるタイプではない?

八代 そう、彼は一番ギラギラしているんです。藤井さんは私から学年が9つ下で、世代が違う。活躍されるのは悔しいといえば悔しいけれど、壁になりたいとか思っていません。悔しいという気持ちで、いい意味であれだけムキになるのは勇気君なんですよ。ただ、勇気君の言うことは分かるし、そういう棋士もいたほうが世代間対決になって面白いのかなと。僕自身は、藤井さんへの対抗心より、まず自分の同世代の中で突き抜けていかないことにはと思っています。

藤井聡太四段(当時)の30連勝を阻止した佐々木勇気七段 ©️文藝春秋

――昨年タイトル挑戦中だった藤井二冠について「藤井七段があれだけ強いのは、誰よりも将棋が好きだからです。誰よりも将棋が好きで、考えるのが好きで、生き生きした姿は棋士に大切なものは何かを教えてくれます」という八代先生のコメントが「将棋世界」に掲載されたことがありました。なぜ、そのように思ったのでしょうか。

八代 藤井二冠の対局は感想戦まで中継されることがあります。それを聞いていると、将棋が好きで、難しい局面を考えるのが好きだということが伝わってきます。羽生先生の感想戦も同じように感じます。将棋に対する好奇心をずっと持ち続けている。藤井さんや羽生先生のそんな姿を見て、自分も好奇心を持ち続けたいと強く思いました。

 

 この先、勝てなくなろうが、僕はずっと将棋を好きでいたいです。努力して将棋を好きになるのではなくて、自然に将棋が好きでいられるように。10年後も、20年後も、将棋が好きで、今日も頑張ろうと思える。そういう棋士でありたいですね。

写真=石川啓次/文藝春秋

INFORMATION

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