2/5ページ目
この記事を1ページ目から読む
店内は細長く、アクリル板で一席ずつ感染対策を行っている。注文チケットを渡して1分も待たず完成したのでカウンターまで取りに行く。
少し小さめのどんぶりにワラジのようなコロッケがのっている。確かに大きい。長径15cm、短径10cm、150g。箸で切り分けてみると、しっとりとしたポテトにカレースパイスが香る。これは食べ応え十分だ。そばは生麺茹で立てで、冷水で〆られていてコシもある。冷やつゆは返しのしっかりしたタイプ。猛暑の時期に食べるのには確かにピッタリな一品だ。
「コロッケそば研究の集大成として、コロッケそばの旬は夏だ! という妄想を信じ込み、真夏に販売してみた」と工藤さんはいう。開発の理由を聞くと、(1)コロッケそばは冷しでも食べられる! (2)夏はカレーが人気だ! (3)大きいコロッケは喜んでもらえる! そこで、カレーコロッケにしたそうだ。
カレーコロッケといえば「名代箱根そば」のイメージだが、工藤さんそこはさすがである。「箱根そば様へは事前に連絡し承諾をいただいております」とのこと。でも本当は「Twitter上で発売予告(宣戦布告)をしたら、それが名代箱根そば様の耳に入ることになり許してくれた」。「名代箱根そば」、オトナの対応である。
映画『科捜研の女 -劇場版-』(9月3日(金)ロードショー)とのコラボ企画、プレゼントキャンペーンも実施している。こうした取り組みは「名代富士そば」の独自路線である。なお、「冷しカレーコロッケのそば」は9月12日で終了予定。