番外編や変わり種のメニューも
富士そばでは各店舗で独自の商品開発を行っており、上記以外にも変わり種のメニューがいくつかあるそうだ。
その1つが、富士そば池袋店で現在販売している「本場韓国まぜそば」(480円)、「本場韓国冷麺」(480円)、「冷しチョレギサラダうどん」(470円)。韓国人の店長・朴さんが韓国料理と立ち食いそばをコラボさせた商品を開発している。
そこで、池袋店に伺い「本場韓国まぜそば」を注文してみることにした。待つこと2分。少し小さな赤いどんぶりに入っていて、第一印象はまぜそばというより冷し中華に近い。この冷たいそばは他店ではあまりみない乱切りそばで、平打ち麺でコシが強い。
その上に細切りキュウリ、白菜キムチ、細切りにした鶏肉、わかめとねぎ、そしてゆで卵がてっぺんにのっている。さらに真っ赤な特製コチュジャン。よくみると、冷やつゆや冷やし中華のすっぱいつゆはかけられていない。あくまでも混ぜて食べる趣向のようである。特製コチュジャンをそばとまぜながら食べていく。旨辛さとキムチのすっぱさとそばが絶妙にマッチしている。やみつきになりそうな味であった。しかし、この乱切りそばと特製コチュジャンの相性は抜群だ。
工藤さん曰く「すごく頑張っている店長の1人なので応援していただければと思います」。発売期間は9月中旬頃まで。
秋以降も面白い企画商品が目白押し
この秋にかけては、キャンペーンが目白押しだという。
9月16日より、人気のゲームコラボ商品「赤富士そば」を全店舗で、期間限定で発売予定。今年は「冷し赤富士そば」も登場する予定とのこと。
また、これから開店予定の川崎西口店では、開店記念として牛肉を2~3倍使った「牛肉丼」「牛肉そば」を企画中とか。
「店舗発信の新商品は突然現れるので私も十分認知しきれておりません」と工藤さんはいう。
新しく楽しい食文化の発信地
名代富士そばは1966年に創業した。オーナーの丹道夫氏がバイタリティと豊かなビジネス手腕で大きくしていった大手チェーンである。今やグループ企業8社、国内店舗100店以上という成長企業だ。しかし、今回、各店の新メニューなどを食べ歩いてみて、どの店も人気があり、新しいメニューが溢れ、大勢のお客さんが楽しんで食べているという印象を持った。
新しい富士そばの文化がじわじわと広がりを見せている。そのあたりを工藤さんに聞いてみると、次のような回答が返ってきた。
「今は富士そばで遊ぼう! をテーマに楽しい発信を目的にしています。決して美味しいから、食べに来てください! という宣伝は行わない広報活動を実施しています。もちろん、他社とのコラボ案件も意外性、面白さを軸に大小関係なく実施します。お気軽にお声をお掛け下さい」
コロナ禍の外食産業は厳しさを極めている。名代富士そばには、食環境の安全に留意しながら、さらなる成長を遂げてほしい。そして工藤さん、もっとキテレツな新メニュー開発もお願いします。
INFORMATION
名代富士そば 虎ノ門店
住所:東京都港区虎ノ門1-1-15天吉ビル1階
名代富士そば 自由が丘店
住所:東京都目黒区自由が丘2-10-7
名代富士そば 元住吉店
住所:神奈川県川崎市中原区木月1-21-7 小山ワールドビル
名代富士そば 池袋店
住所:東京都豊島区東池袋1-8-7
営業時間:5:00~20:00(持ち帰りは24時間で3:00~4:00は休み)
https://fujisoba.co.jp/
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