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「初対面は全裸だった」「赤井の両親から毎日出て行けと手紙が…」赤井英和夫妻が語った結婚に至るまでの壮絶すぎる道のり

赤井英和夫妻インタビュー#1

2021/08/29
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交際後に知った赤井英和の素性

――聞けば聞くほど不思議なご縁ですが、再会のきっかけは何だったのでしょうか。

佳子 赤井は撮影の合間に暇な時間ができると、東京にいる知り合いに片っ端から電話をするんです。そのリストに、私の番号も入ったんですよ。私はその時点でもう彼のことを好きになってしまっているので、いつ電話がかかってきてもいいように備えていましたけどね。

――ちなみに当時の佳子さんのご職業は?

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佳子 ピアノの講師をやっていました。だから、いつ赤井から誘いがあってもいいように、念のため何日分かの着替えを持ち歩くようにしていたんですよ。そうこうしているうちに、なし崩し的に一緒にいるようになりました。

©深野未季/文藝春秋

――赤井英和という人物について知ったのは?

佳子 出会って2カ月くらい経ってからだったと思います。部屋に台本が転がっていたのをたまたま見て、「お芝居をやっている人なのかな」と、なんとなく想像した程度でしたけど。

――すると当然、ボクサーだったことも……。

佳子 まったく知らなかったです。ボクシングを見たこともなかったですし。彼の本を読んだり、主演デビュー作の映画『どついたるねん』を見たりしたのも、すべて結婚してからのことです。

――結婚に至るまでに、どのくらいの交際期間があったのしょうか。

佳子 1年経たないくらいですね。とくに「結婚しよう」と言われたわけではないんですよ。私がある日、彼が当時暮らしていた大阪の実家に乗り込んだんです。

――いわゆる押しかけ女房ですね。

佳子 お父さんお母さんから、毎日のように「出ていってくれ」と言われていましたけどね(笑)。いま思えば、当然ですよ。彼は仕事でほとんど大阪にいないのに、突然やって来た見ず知らずの私だけがなぜか家にいるんですから。

ピアノ持参で大阪・飛田新地の赤井家へ!

――結婚に至ったきっかけは、佳子さんが大阪・飛田の赤井家に押しかけたことだったそうですが、プロポーズの言葉は?

佳子 ないです。そもそも結婚したいと思って押しかけたわけじゃなくて、単に彼のそばにいたいから行っただけなので。

©深野未季/文藝春秋

赤井 ピアノを持って佳子ちゃんがうちに越してきたんですよ。