文春野球コミッショナーだより8月号です。

 こんにちは。コミッショナーの村瀬です。今季の文春野球コラムペナントレースも、残り10試合を切りました。最後の1カ月、そしてCS・日本シリーズとどこが勝ち抜くか目が離せません。さて、今月はどんな動きがあったでしょうか。

 それではおしながきです。

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1、現在の順位
2、パ・リーグ優勝チーム決定
3、月間最優秀コラム・ベストゲーム発表
4、8月期 個人タイトル発表

1、現在の順位

▼セ・リーグ順位表(9月13日現在)※全30試合
順位 チーム   試合 勝 負 総HIT
1 ↑ 中日    24 18   6 24,575
2 ↓ ヤクルト  23 16   7 32,335
3 ↑ 広島    24 16   8 24,077
4 ↓ 横浜    23 15   8 26,667
5 — 巨人    24   7 17 13,775
6 — 阪神    24   2 22   7,635

▼パ・リーグ順位表(9月13日現在)※全30試合
順位    チーム    試合 勝 負 総HIT
優勝  — 日本ハム   23 20   3 29,596
2  ↑ 埼玉西武   24 13 11 20,537
3  ↓ オリックス  23 12 11 21,540
4  ↑ 東北楽天   25   9 16 11,356
5  — ソフトバンク 25   7 16 12,200
6  ↓ 千葉ロッテ  24   7 17 12,825

2、パ・リーグ優勝チーム決定

 上の順位表のように、9月8日えのきどいちろう監督、自らの勝利で北海道日本ハムファイターズが2年連続3回目の文春野球コラムペナントレース パ・リーグ制覇を果たしました。今季ここまで20勝3敗。勝率8割7分という12球団トップの圧倒的な数字で勝ち上がったチームはえのきど監督を筆頭に、Wエースの斉藤こずゑ・青空百景の“えのこず青空”3人で14勝1敗という最強三本柱に加えて、ルーキーながら現在パ・リーグ首位打者の今井豊蔵が大健闘。日ハム本隊は苦しいシーズンになっていますが、逆風をもろともせずにV3達成です。

 北海道日本ハムファイターズ、えのきどいちろう監督のコメント

「ありがとうございます。応援してくださった読者の皆さんのおかげです。ファイターズは今季、最下位に低迷し、かつ中田翔移籍でファン離れの危機にあります。だけど、読者の力は失われていない。文春野球でぶっちぎりの優勝ですよ。懐かしいフレーズを言わせてください。シンジラレナーイ」

 ありがとうございます。CS/日本シリーズも頑張ってください。おめでとうございました。

3、月間最優秀コラム・ベストゲーム発表

◆8月期 最優秀コラム賞 2本受賞

8月9日「さようなら、私たちが愛した“火の玉ストレート” 中日・木下雄介投手を悼む」
中日ドラゴンズ 大山くまお

8月22日「『小園海斗選手のアイブラックの形と打率の関係』…11歳の娘が“自由研究”で導き出した納得の結論」
広島東洋カープ ザ・ギース尾関高文

 8月は近年稀に見る素晴らしいコラムが連発された月でした。なのでMVPが初の2本受賞となります。1本目は8月3日に急逝した中日ドラゴンズ木下雄介投手の追悼原稿、「さようなら、私たちが愛した“火の玉ストレート” 中日・木下雄介投手を悼む」になります。突然の理不尽な出来事に多くのプロ野球ファンが戸惑いとやりきれなさで悲嘆にくれるなか、大山くまおさんが筆を執りました。

 そしてもう1本はもう文春野球の夏の風物詩といえるかもしれません。昨年の年間最優秀コラムを受賞した、ザ・ギース尾関さんの娘さん(11歳)による「夏休みのカープ自由研究」が帰ってきました。今年のテーマは「小園選手のアイブラックの形と打率の関係」。昨年よりも成長が伺える素晴らしい考察とイラスト、そしてお父様の補足も美しく2年連続年間最優秀の偉業へ期待が掛かります。

 今月は他にも優秀賞にノミネートされた作品が目白押しでした。どれも甲乙つけがたくすべては紹介しきれないのですが、タイトルだけでも一部紹介させてもらいます。

「侍ジャパン金メダルで考えた、僕たちが愛し、憤った“GG”とは何だったのか。13年目に気づいた答え」
埼玉西武 フモフモ編集長

「拝啓 涌井秀章様 “愛の波動砲”G.G.佐藤からの手紙〜北京での無念を後輩たちが晴らしてくれたねの巻」
東北楽天 G.G.佐藤

「18歳の中田翔と21歳のダルビッシュ有と名護市営球場と」
北海道日本ハム 青空百景

「『大和は元気ですか?』なぜ大和選手はタイガースファンにもベイスターズファンにも愛されるのか」
阪神 松樟太郎

「みんなに愛されたメヒア…インタビューで伝えられなかった“文化の違い”」
埼玉西武 黒川麻希

「『このままでいいのか…』元ベイスターズ小杉陽太が綴る、野球から逃げたあのころ」
横浜DeNA 小杉陽太

「25年ぶりにやって来た“お祭り”…この陰鬱な2021年を、我々オリックスファンは楽しむ権利と義務がある」
オリックス 木村幹

みなさん、今月も素晴らしいコラムをありがとうございました!

◆8月期 ベストゲーム賞

 8月6日 東京ヤクルト(菊田康彦) 1336  ―  1261 東北楽天(G.G.佐藤)

 オリンピックブレイク中に組まれた特別交流試合のセ・パ対抗戦。東京ヤクルト菊田さんは「『日の丸を背負える選手になりたい』18歳のときにそう言ったヤクルト・山田哲人の思い」で山田哲人を。対するG.G.佐藤さんは北京五輪での自らの体験を踏まえた涌井投手への手紙と、オリンピックの野球ネタでの対戦。24時間の攻防は最後までもつれこみ菊田さんが辛勝。翌日には日本代表が金メダルを獲得したこともありますし、今月のベストゲームに決定です。