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それでも掌サイズのイシダイしか釣ったことがない私からすると、立派なサイズと言いたい。大きくなるにつれてしましまが太くなり本数が減っていく。一部しましまが消えかけており、雄らしい風格へと変容する最中だろうか。
40cm近いイシダイが何匹も釣れるなんて、夢を見ているようだった。次なる目標は40cm超えだ。
ついに念願の大型のイシダイを釣り上げる
大きなアタリが遠のいた後は、着底した瞬間に牡蠣が取られる時間が続いた。そんな時は場所を休ませるほうが良いとのこと。
牡蠣を再投入すると餌が取られない時間が続くなど、海中の様子が刻一刻と変わっているのが分かった。餌が取られない時こそ大型が回遊してきた証。穂先の反応に全集中すると強いアタリが出た。
ズシ……。
明らかに重量感のある魚が掛かっている。引きも強く、竿が心配になるくらい曲がった。
イシダイか!? コブダイか!?
水面まで上がってくると、紫がかった魚体が輝いた。
51cmのイシダイだった。