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 太くてしましまが消えかかった立派な雄だった。

先生と喜びを分かち合う

 真っ黒な口から垣間見える芸能人のような真っ白な歯が際立っていた。広島のぷりっぷりの牡蠣はさぞご馳走に見えただろう。

 初めて訪れる山陰の地でイシダイを釣ることができた!

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YouTube「ぬこまた調査団」より

恐ろしく濃厚でまるでバターのような舌ざわり

 このイシダイは持ち帰って食べることにした。

 クール便でイシダイを自宅まで発送して、帰宅後すぐに内臓とウロコを取って1週間ほど寝かせた。

1週間冷蔵庫で寝かせたイシダイ。釣れた直後は紫がかっていたが、全体的に黒っぽくなっている ©ぬこまた釣査団

 刺身にしてみるとまるで純白……。この白さは脂だろうか?

イシダイのお刺身 ©ぬこまた釣査団

 内臓脂肪がこれでもかというほど詰まっていたので、体脂肪率は並大抵ではないはず。

 いただいてみると……歯ごたえは柔らかくそして旨味が非常に強い。恐ろしく濃厚でまるでバターのような舌ざわり。

 これには、刺身なら無限に食べられる私でも、脂と旨味の爆弾を前に数切れで「火を通したい」と思ってしまった。