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最初は抵抗していたけど……

インリン でも、やっぱり最初は抵抗していたんですよ。いきなり生地の少ないビキニを渡されて、「着てください」って言われても、まず着方がわからないし、そもそもこれで隠れるのって(笑)。着るのは勇気がいるし、現実問題、親にも怒られるなって。そんな水着姿の写真を見られたら、家から追い出されるかもしれない。

 そんなことを色々考えて、半年くらいはずっと着られなかったですね。他の人の写真を見たら、すごくセクシーというか、カッコいいなと思うんですけど、そんな風に自分がなれるわけないよねって。

――半年間も迷い続けた後、どこで決心がついたんでしょうか?

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インリン 一番のきっかけは、日本に住んでいた家族が、たまたま仕事の関係で台湾に戻ったことですね。そのタイミングで、ちょっと試しにやってみようって。今なら雑誌に載ってもバレないかなと(笑)。

 それでいざ撮影してもらったら、自分でもびっくりしてしまって。「えっ、写真の中では私、こんな風になれるんだ」って思ったんです。そうやって自信が少しずつついていって、そこからはセクシーな格好も自分からどんどんやってみたくなりました。こうやったらもっとカッコよくなるんじゃないか、って考えると撮影も楽しくなっていって。

 

――徐々にやりがいも感じるように?

インリン 仕事をしていくうちに、エロスについてもっと勉強をしたい気持ちになったんですよ(笑)。どんどんこの仕事が好きになって、もっといいものを撮りたい、もっと自分はできるんだって思うようになっていきました。

 例えば、海外のセクシーなビデオを見て研究したりとか。表情とかポーズがやっぱり大胆なんですけど、すごくカッコいいんですよ、海外のは。そうやって学んでいくうちに、中からだんだんエロスに目覚めていったという感じですね。

家族にはどう伝えた?

――しかし、そうするとご家族にずっと内緒にしておくわけにはいかなくなりますよね。

インリン 家族には、初めて写真集を出したときに伝えました。もともと、私は隠し事はしたくないタイプなんです。何かを隠しているとスッキリしないし、そもそも自分がいいと思ってやってるので、それは認めてもらいたいなって。

 

 私の父はカメラマンで、小さい頃はモノクロの写真をいっぱい撮ってくれたんです。写真館もやっていて、父が外国のモデルさんを撮影する現場を見に行ったこともあって。だから、父なら分かってくれるんじゃないかと思ったんです。

――まずはお父さんに伝えてみようと。