インリン そうですね。でも私はあんまり社交的じゃないんですよ。1回だけ、グラビア会みたいな、そういう同期の集まりに誘われて行ったんですけど、その後はあんまり誘われなくなりました。ちょっと違うと思われたのかな(笑)。
バラエティー番組に出たときも、芸人さんとか共演者の方が話しかけてくれるんですけど、私は本当に人見知りが激しくて。だから、たぶん1回話しかけてみたけど、私のリアクションが薄いからもうやめた、みたいな……。そんな感じで、次からはあまり話しかけてくれなくなるんです。まぁ、しょうがないですよね(笑)。
癒やし系ブームへの“憧れ”
――当時、グラビア界でのブームなどはありましたか?
インリン 私の時代は癒やし系がブームでしたね。一つ前の世代に井川遥さんがデビューしていたので、すごく流行っていたんです。でも私は、全然反対の“攻撃系”みたいな感じで(笑)。だからロケ地も、他のみんなは綺麗な海に行って、太陽の下で笑顔で撮影しているのに、私は廃墟とか倉庫とかで蚊に刺されながらやるという……。闇な感じのところばっかりで、プールで爽やかに、みたいな撮影がほとんどなくて。そういうのもやりたいなって憧れてました。
――そんな中でも、特に印象に残っているロケ地はありますか?
インリン 今になって振り返ると、よくあんなことしたなって思うのは、中国の天安門の前で撮影したことですね。下着ははいていたんですけど、セクシーな格好で……。近くに公安の方が4人ぐらいいたんですよ。天安門事件の後だったので、やっぱりすごく厳しくて。まずそこに立っているだけで要注意人物になっちゃうみたいで、すごく監視されていたんですけど。
――ちなみにセクシーな格好とは、具体的に?
インリン 下はレースのTバックで、上は薄手のチャイナドレスです。すごくミニで、パンツが見えそうなくらいの短いスカートでした。
――では、撮影までは上着を着ていて、撮る瞬間に脱ぐ感じですか?
インリン そうです。そのときはDVDの撮影だったんですけど、ラストはどうしてもそこで抑えたいというカメラマンさんの要望もありまして。だから勇気を出して、観光客のフリをして「イエーイ!」とか、ピースしたりして(笑)。警備の人が違う方向を見た瞬間に、「あっ、ここだ」と思って、自分のタイミングでパンツを見せて、くるっと体を回して、お尻も見せて。本当に30秒。超ゲリラ撮りして、すぐ逃げたんですよ。今思うと、捕まってたらたぶんここにいないですよね。怖いです(笑)。