「例えば“裕福なシニア層に宿泊利用してもらう”には…」　北海道でサウナ―注目のイベントを生んだ林社長（46）が語る“サウナと街おこし”

十勝アヴァント#2

2022/03/31

genre : ライフ, スポーツ, ヘルス, 社会, 旅, 娯楽, ライフスタイル, 経済, 企業, 働き方, テレビ・ラジオ, 医療

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夢はサウナ動物園

「今後に向けての取り組みとして、2022年、『日本サウナ大学』というオンラインサウナスクールを開講する予定です。正しくサウナを学び、サウナを通じて本質的な価値を提供するサウナ事業者、サウナ愛好家の育成を目的としています。

　色んな側面からサウナリテラシーがもっと高くなり、クリエイティブなサウナがどんどん増えていってほしいです。そして、街づくり・町興しのためのサウナやイベントも増えていますが、昭和23年に制定された公衆浴場法の法律の壁にも出くわしていると聞いています。

　議員さんをはじめ官の方々たちにも学んでほしいし、地域興しを後押しできるように法律の改善をしていただきたいです。議員さんもサウナ好きな人は多いので、サウナ議員連盟をちゃんと作ってほしいんですよ。大分県豊後大野や岩手県紫波町など民と官が連携した良い取り組みも生まれ始めています。

誰もやらなそうなことだからこそ、やりたい

　もう一つ考えていることは、10年後ぐらいに動物園リゾートの開設と運営をしたいですね。以前調査した豪州などオセアニアエリアの重要な観光資源は、動物園なんです。オーストラリアンZOOは入場料が5000円と高めではあるのですが、年間60万人ほど来場していて、めっちゃ楽しいんですよ。ショーがあって、接客もフレンドリーで、飲食もしっかりして、エンターテインメントとして確立されているんです。

　またキャンベラ動物園では、1泊15万円くらい払うとメゾネットに宿泊出来るんですけど、チェックインしたら客室窓からライオンを見れたり、朝起きたら2階部屋からキリンに餌をあげられたりするんです。

　実はホテルと動物園ってめちゃくちゃ相性いいんですね。ホテルのチェックインからチェックアウトまでの時間は、だいたい動物園の休園時間ですから、24時間フルに活用できるんですね。夜行性の動物も多いですし。帯広にも動物園があるので、新しいスタイルで高付加価値ウェディングやレストランもできるかもしれないと思ってます。

　身近にある価値あるものを利用する考えは、アヴァントと同じ発想、まさにイノベーションだと思っています。そこには当然サウナも作りたいですね。動物園とサウナ、めちゃくちゃ合うと思うんです。サウナ室から動物達の生態を観察したり、向こう側ではサルが温泉に入って目が合ったりね（笑）。誰もやらなそうなことだからこそ、やりたいんですよね。星野リゾートさん、一緒にやってくれないかな（笑）」