官民が連携して、新しい価値を作り上げることも大切
林の類まれな巻き込み力。それはサウナを中心とした街おこしで、ついに大ブレイクする。全国のサウナーの注目の的となっているイベント、“北海道アヴァント”の誕生である。
「イノベーションとは、既存のものを連携させることで『新結合』とも言います。違った視点を生み、そして新しい概念に変えていくことだと思うんです。そのためには、官民が連携して、新しい価値を作り上げることも大切です。
例えば屈足(くったり)湖という場所にはTACという、SUPやラフティングをするアウトドア体験を提供する会社があります。この湖は、冬は凍結するので使われてなかったんです。しかし、フィンランドでアヴァントしたときに、『この湖でもアヴァントを、できるのでは!』とひらめきまして、加藤容崇医師と、湖畔にあるホテル、湯宿くったり温泉レイク・インの社長の後藤陽介さん、あと土井雅史さんというプロのキャンパー、TAC社長の野村竜介さんとでチャレンジしました。
北海道アヴァントは今年で4年目を迎え、今年は350人ほどが参加しやっと全国的に認知もされてきた段階です。イベントを重ねるうちに、上富良野には北の聖地、白銀荘があり、外気浴スペースから十勝岳を一望できるなど、どんどん構想が湧いてきて。山サウナの聖地・白銀荘、湖のサウナ聖地・くったり湖、そして、アイヌ語で水の聖地とよばれる清水町には私のグループが400ヘクタールもの土地を所有し、さらに周辺の温泉施設のサウナで一大サウナ圏が出来上がるな、などなど(笑)。