ヒロ 僕らはこれまでいろんな物件を検証してきましたが、「心霊現象が起きる理由がない」パターンは初めてですね。建物にも土地にも、過去に事件や事故が起きた事実が一切ない。心霊現象が起きるところには何かしら因縁があると思っていたんですけど、それがその家には当てはまらなくて。
そう考えると、「過去に事件や事故が起きた家で心霊現象が起こる」という考えは、生きている人間が勝手にこじつけた理由なのかもしれませんね。“あっち側”からすると、出る場所なんて関係ないのかなと思います。
「呪われてもしょうがないと思っています」
――いろんな物件を検証される中で、ヒロさんやほかのメンバーの日常生活に“支障”をきたさないのかなと気になってしまいます。
ヒロ なんというか……こういう活動をしている時点で呪われてもしょうがないと思っています。心霊スポットや事故物件でいくら手を合わせたところで、それをエンタメ動画として配信している時点で多かれ少なかれ茶化していることになる。だから、「いつどこで呪われてもおかしくない」という話はトモさんともTさんともよくしています。
――実際にご自身の身に何か起きたことは。
ヒロ 去年の10月頃、撮影で使用している車を1人で運転している時に、後部座席から女性の咳払いや香水の匂いを感じるようになったんです。ずっと気味が悪いなと思っていたんですけど、先日その車で事故に遭ってしまって。
――事故!?
ヒロ 1人で運転している時に咳払いが聞こえて、そこから意識が遠のいてしまって……気がついたら電柱に突っ込んでいて、エアバッグが開いていました。単独事故で、軽い捻挫くらいの怪我で済んだんですけど。
僕だけじゃなく、トモさんも心霊スポットに行ったあとになぜか鼻血が止まらなくなったり、最近では昼夜関係なく視界の端に黒い人影が視えたりしているそうですよ。
写真=杉山拓也/文藝春秋
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