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30 一番町ハウス(1980年/住友不動産)
「一番町ハウス」(千代田区一番町)は住友不動産が分譲、熊谷組が施工した総戸数31戸の邸宅型マンション。平均分譲価格は1億2700万円、平均坪単価は355万円である。19戸が100㎡以上、中でも150㎡前後の住戸が14戸あり、「邸宅型マンション」と呼ぶに相応しい物件となっている。
もちろん「品等」においても“最高級”。この時点で“最高級”とされたマンションは「一番町ハウス」を含めて6物件であるが、うち3物件は千代田区一番町に立地していることになる。総タイル張りの重厚な外観は、これぞ超高級マンションという威厳すら感じるものだ。三田綱町パークマンションとは異なる中低層(7階建て)の高級マンションのスタイルを作った物件である。
ここでは、専有面積が155.75㎡と本物件最大のB1タイプの間取りを示した。13畳の洋室にはウォークインクローゼットが配置されている。表示は「クロゼット(クローゼット)」となっている。まだ「ウォークインクローゼット」という言葉が一般的ではない時代だったからだ。
現在でも立地の良さから高値となっており、155㎡の住戸が2億円程度で売り出されている。坪単価は480万円前後で、近年では年々価格が上昇している。