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「先取りしすぎた」タワマン、“27億ション”…バブル時代の「スペシャルすぎるマンション」

「先取りしすぎた」タワマン、“27億ション”…バブル時代の「スペシャルすぎるマンション」

伝説マンションBEST45 第5回・1980年代「バブル」編

2022/06/25
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32 NOAH'S ARK南麻布(1988年/リクルートコスモス)

「NOAH’S ARK南麻布」(港区南麻布)は1988年竣工、1989年に分譲されたリクルートコスモス(現・コスモスイニシア)の手掛けた物件である。竣工後に分譲されたケースだ。この案件はバブル期に多かった、一棟まるごと一人の購入者が買う「一棟買い」された物件のようである。

NOAH’S ARK南麻布の外観写真(2014年2月撮影)

 1989年はまさにバブルの頂点の時期で、平均分譲価格9億9786万円、平均坪単価2025万円、平均専有面積が162.90㎡。5階建てだが、総戸数は4戸と少ない。この物件のように「1フロアに1戸のみ」というマンションもこの時期には珍しくなかった。うち1戸は10億円を超える「10億ション」。1987年以降、まさにバブル期特有の現象である。2017年以降になって、僅かであるが10億ションが復活している。

NOAH_S ARK南麻布間取り。「Tatami Room」の文字も

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 このマンションは4戸のうち3戸に和室が残っていて、和のテイストを色濃く残したものになっている。また2戸がメゾネット形式だ。