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2022/06/26

39 ホーマット三番町(2003年/興和不動産)

「ホーマット三番町」(千代田区三番町)は興和不動産(現・日鉄興和不動産)が売主となって分譲されたマンションである。これ以前の分譲物件は「ホーマットカメリア」(1978年)となるので25年ぶりに分譲された「ホーマット」シリーズということになる。賃貸供給も多いわけではないため、むしろ「ホーマット」シリーズはバブル期には賃貸マンションの供給さえも避けていたと思われる。

ホーマット三番町の外観写真(2020年9月撮影)
ホーマットカメリア外観写真

 このマンションは千代田区三番町というこの上ない立地に「ホーマット」ブランドが冠された物件なため、分譲時の平均坪単価411万円と比べ倍以上の価格で現在も中古流通する状況となっている。まさにヴィンテージマンションである。

 基本的には往年の「ホーマット」シリーズの様式美は薄れ、バスも和風のものになっていることからも、外国人というよりは日本人にターゲットを絞って分譲されたと考えるべきだろう。

 番町エリアにファミリータイプのマンションが供給されると企業保有のケースが多くなるため、ほとんどの住居で主寝室専用の浴室は省かれている。バブルが崩壊して10年以上が経過して分譲された「ホーマット」は、新たな高級マンションの道に入ったのかも知れない。

ホーマット三番町の間取り

 超高級ブランドとして、サービス・アパートメントとしても人気が高い「ホーマット」シリーズが、価格が高騰していたバブル期に供給をほとんどしていないことは非常に興味深い。ヴィンテージ性も決して一色ではないのだ。

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