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「大人が外でおもらしする話って、本当に盛り上がる」有毒魚バラムツまで食べた「野食ハンター・茸本朗」のスゴい生き様

「大人が外でおもらしする話って、本当に盛り上がる」有毒魚バラムツまで食べた「野食ハンター・茸本朗」のスゴい生き様

野食家・茸本朗とは何者か? #1

note

茸本 そうですそうです。YouTubeでも、エビやヘビの首を切るシーンはダメでしたね。不快に感じる視聴者たちがいるということなんでしょう。でも、こちらの意図していない捉えかたをされてしまうことは、ある程度仕方ありませんね。

 情報を発信する側としては、せっかく書いたものがBANされるのは嫌なので、できるだけひっかからないようなものをアップしていこうと思いますが、削除された理由が分からないようなものは、基準を明確にしてもらいたいと思っています。

ネタが尽きることはない

――「野生のものを食べる」ネタを発信し続けていると、いずれネタがなくなるということはありませんか?

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茸本 ないでしょうね。いいことではないのですが、すごい勢いで外来種が入り込んできますので、それを追いかけていくだけで一生終わるだろうなってのがまず一つあります。僕は都心部に住みながら野食をするという活動をしていますが、殊に都心周りの環境だけを捉えても7大都市と言われる場所に関しては全て環境が違うので、これから先もさまざまな生き物が増えていくでしょうし。

――その中で今、注目しているエリアは?

茸本 自分の中で結構アツいと思っているのは広島県。瀬戸内独特の魚食文化が何種類かあるので。有名なところだと、セトダイです。セトダイはイサキの仲間であまり大きくならないけど、とてもおいしいんですよ。地元ではお惣菜魚として普通にスーパーで売られているんですけど、瀬戸内海の西側以外では漁師にもあまり知られていません。そういったマニアックなやつらを、追いかけ続けたい。

 日本って東西南北に長いので、それぞれの地域に変わった食文化がありますが、そういうものは得てしてなくなっていく傾向にあると思うので、できるだけデータを残していきたいと思っています。

写真=深野未季/文藝春秋

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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