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そして『涼宮ハルヒの憂鬱』へ

――そうした流れから『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈みくる役が決まります。

後藤 この作品には、私のように声優プロダクション所属の声優ではなく、芸能プロダクションに所属する歌手兼、女優兼、声優というタレントさんがメインで起用されました。

 当時としては珍しいことで、目立って綺麗な若い女の子たちがアフレコも歌唱もラジオもやる。それも全部うまいんです。平野綾ちゃんと茅原実里ちゃんを初めて見たときは、私も驚きました。いままで以上に声優に注目が集まったんじゃないでしょうか。

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 だから「どうして私がメンバー?」という戸惑いはありました。年齢は彼女たちの一回り上だし、このときも体重は68kgでしたから。

 

――ステージで歌やダンスをしていたときも、ですか?

後藤 そうですよ。衣裳さんが工夫してがんばったんです。おそろいの衣装に見えて私だけ羽織り物を着ていたり、丈が長かったり、伸びる素材だったり(笑)。

撮影=橋本篤/文藝春秋

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