「下村さんは自分たちが信者だとわかっている様子でした」
「手伝ったのは1日だけでしたが、下村さんは自分たちが信者だとわかっている様子でした。交通費は教会で精算した。開票日に有田さんが負けると信者の間で盛り上がりました」(Xさん)
下村氏は、自民党の調査に対しても、教団による選挙支援を一貫して否定してきた。
その説明と矛盾する証言は、これだけではない。下村氏は会見で、あくまで教団からの組織的支援は受けていないとした。本当にそうなのか。小誌電子版は、下村氏が、世界平和連合からの推薦状を受け取っていたと報道。世界平和連合は、天宙平和連合(UPF)などと並ぶ、教団の3大有力関連団体の一角だ。(UPFの付設機関である)西北東京平和大使協議会のN事務局長に話を聞いた。
ーー下村氏の選挙支援を、N事務局長はじめ教団関係者はしていますか?
「(世界平和連合)から頼まれてやったことはある」
過去にも、また昨年の衆院選でも、推薦状を出した世界平和連合の要請で選挙支援をしたと認めるのだ。
改めて下村事務所に質問状を送ると、「過去の選挙で弊所及び下村本人からお尋ねの団体に選挙依頼(表現ママ)をした事実はない」と答えた。選挙で信者や関連団体から支援を受けたか否かについて教えて欲しいと再度尋ねたが、答えなかった。
統一教会はこう答えた。
「世界平和統一家庭連合が組織的に特定政党及び政治家に関わることはございません。尚、友好団体についてはその限りにございません」
自民党は統一教会や関連団体と党所属議員との関係に関する“点検”結果を9月8日に公表したが、その後も複数の議員に新たな接点が発覚し、支持率低下の一因となっている。茂木敏充幹事長が、追加分についても近く公表する考えを示す中、下村氏が今後どう説明するのかが注目されそうだ。
9月21日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および9月22日(木)発売の「週刊文春」では、統一教会の有力関連団体の一つ、世界平和連合と下村氏の選挙とのかかわりや、関連団体のキーマンの新証言などについても詳しく報じている。
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