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【タッキー退社&キンプリ分裂】ジャニーズ事務所やタレントへの信頼感を保てず苦しむファンが悲痛な訴え「“ずっとそばにいるから”とか軽々しく言わないで」

【タッキー退社&キンプリ分裂】ジャニーズ事務所やタレントへの信頼感を保てず苦しむファンが悲痛な訴え「“ずっとそばにいるから”とか軽々しく言わないで」

2022/11/28

genre : エンタメ, 芸能

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 滝沢さんが大河ドラマ「義経」(2005年)で義経役を演じたことも、今となっては意味深に思えます。

 義経の人物像や物語の解釈についてはさまざまな見方がありますが、源氏の繁栄に尽力した功労者でありながら不当に国を追われる……というエピソードも、現在の滝沢さんと重なってきます。

 その義経の愛妾・静御前は義経と離ればなれになり、吉野山で僧兵に捕らえられた後、義経の兄・源頼朝にその身を引き渡されてしまいます。“日本一の白拍子”と謳われた静に頼朝は「源氏の栄華を祈って舞え」と命令しますが、静御前は代わりに義経への揺るぎない愛を込めた舞を披露しました。

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大河ドラマ「義経」

 時の権力者の目前で、命さえ投げ出した気高くも強い抗議。この静の姿は、最近のジャニーズファンと重なります。

よしの山 峰の白雪 ふみ分けて いりにし人のあとぞ 恋しき
しづやしづ しづのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな

 静御前の詠んだ歌を訳すと「吉野山の白雪を踏み分けて、山中深くお入りになってしまった義経様が恋しい。静、静と繰り返し私の名を呼んだ、あの方の輝かしかったころにもう一度戻りたい」となりますが、これを現在のジャニーズファンの気持ちに置き換えると、「事務所を離れた、あるいは離れゆく自担が恋しい。繰り返しファンの名を呼んで幸せをくれた、自担が、ジャニーズが安定して輝いていた時代に戻りたい」というようになりましょうか。

滝沢さんが新事務所を立ち上げるようなことがあるのか…

 滝沢さんが演じたもうひとりの人物「鼠、江戸を疾る」(2014年NHK)の鼠小僧次郎吉は、表向きは“甘酒屋の遊び人”ですが、夜になれば江戸の町で苦しむ人を救う義賊として活躍し、悪をこらしめています。のらりくらりとした姿を見せながら、実はマグマのように熱い意志を滾らせている男――まさに滝沢さんそのもののように思えます。

「鼠、江戸を疾る」

 そのうち滝沢さんが新事務所を立ち上げるようなことがあるのか、何か別のアクションを起こしてくれるのか、まだわかりません。

 しかしながら、現ジャニーズも元ジャニーズもおたがい刺激し合って、アイドルが心身ともに健全な活動を続けられる場を整備することは、急務だと思います。

 そして時には同窓会のようなライブが実現したり、おだやかなテレビ共演が叶ったりと、平和で楽しくファン活動できる日がくることを願ってやみません。

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