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未婚だから「息子たちが傷ついていないかな、と…」

――カレンさんは、「タレント」や「ボディメイクの選手」という肩書きに加え、「会社経営者」でもあり、「男児2人の母」でもありますよね。表に出さない苦労もあると思いますが、ご自身を支えるものは何ですか。

©文藝春秋 撮影/鈴木七絵

道端 やっぱり、子供の存在ですね。これはめちゃくちゃ大きいです。自分のところに生まれてくれて本当にうれしいし、ありがたいし。

 今、長男が18歳で次男が15歳ですが、2人とも、とてもいい子たちなんですよ。だから私は、彼らに何を返せるだろうか……と、そればかり考えて生きてきました。未婚のままやってきたので、彼らが傷ついていないかなと思ったり。こんな私が、この子たちがいる幸せを受け取っていいのだろうか、と。

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――子育てする中で、一番大変なのはどんなことでしたか?

道端 小さい頃も大変でしたけど、それは勢いでなんとか頑張れたというか……一番辛くて嫌だったのは、反抗期なんですよ。

 上の子の反抗期はもう終わったんですが、下の子がきつくて。ひどいときは、暴言は吐くし無視するし……もう散々でした。

――子どもが支えではあるけれど、やっぱり反抗期は辛かった、と。

道端 今、やっと笑って話せるようになりました。

 最初の頃は、私も「なんてひどい!!」と泣いたりしたんですが、自分のビキニフィットネスが忙しくなり、子どもの態度にいちいち構っている場合じゃなくなって(笑)。そしたら、下の子もだんだん落ち着いてきましたね。

――子育てが一段落したら、挑戦したいことはありますか?

道端 今は現状維持で精いっぱいで、そこまで考えられないです。まずは、子どもに学校を卒業させて、仕事に就かせるのが目標ですね。それが終わるまでは、気持ちが解放されないかなと。

「大学生っていいな」と今でも思う

――カレンさんは、かつてのお母さまのように「子どもがモデルや芸能人になってほしい」とは思わないですか。

©文藝春秋 撮影/鈴木七絵

道端 その気持ちは全然ないです。自分がやっていて思いますけど、競争もあるし、浮き沈みがある世界なので、長く続けるのは本当に大変。子供たちには大学に行って、何かやりたい職業を見つけてほしいです。

――カレンさんの中では、自分の学生生活は中途半端で終わってしまった……という思いがありますか。

道端 それはものすごくあります。私は中卒で仕事を始めて、振り返るといい人生経験でしたが、今でも「大学生ってカッコいいな」と思うんですよ。

 大学行くっていいな、勉強するっていいなと思っちゃいますね。子供たちにも「大学行ったら楽しいよ。勉強できるし、将来何がしたいかも、じっくり考えられるよ」と話しているし、彼らもそういう方向に進んでくれているので、よかったなと。次男はこれから高校生なので、母親業はまだ当分続きそうです。

撮影 鈴木七絵/文藝春秋
ヘアメイク NOBU(LOVABLE)

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