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日本人の私から見るとどう見ても…「豚の生肉はヤバい」
しかし日本人の私から見ると、どう見ても表面が少し焦げただけの生肉である。
「豚の生肉はヤバい」
多くの日本人が持つ共通認識だ。ここは、じっくり蒸し焼きにされているメインディッシュの丸焼きを待ちたい。しかし若い衆たちはニコニコ笑いながら、私が食べ始めるのを待っている。そう、客人である私が一番に食べなければ、彼らは食事をスタートできないのだ。
ここは国際親善のため仕方あるまい。エエイッと目を瞑って口に含んだ豚肉は、思いの外に甘く、そしてジューシーだ。口の中に血の味が広がる。私が食べ始めたのを見た若い衆は一安心。皆が笑顔で豚肉にかぶりついている。その後に焼き上がったメインの丸焼きも非常に美味しかった。
しかし現実は甘くない。その夜は一晩中、眠ることのできないほどの腹痛と下痢と嘔吐……。その苦しさは、今までの海外取材歴の中でもぶっちぎりのナンバーワンだったことはいうまでもない。(#2に続く)
写真=阪口克
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