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「仕事がツラい」ときにメンタルを守る方法

 医療にかぎらず、労働環境を早急に刷新しなければならない分野はいくつもあると思う。そこでコンサルタントが社会に貢献できることは沢山あるし、コンサルタント業界で脈々と育まれてきた仕事の技術、課題解決の方法は、きっと多くの人々の助けになると信じています。

――最後に、「仕事がツラい」と感じている人へアドバイスをもらえますか?

メン獄 日本の労働人口がどんどん減っているので、どの業種のみなさんもすごく忙しいと思います。仕事で溜まるストレスも大きい。でも、「仕事で自分の魂を棄損されてはいけない」ということ。たとえ、怒られたとしても会社が怒られているわけで、自分の人格の責任は最大でも半分まで。なんか向こうもでかい声出して盛り上がっているなぁ…と心の中で楽しむくらいのほうがメンタルを守れます。

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 そして、「仕事がツラいときほど、あえて仕事以外のことをやってみる」。仕事のどん底で、私はアニメの「けいおん」にハマって涙したりしていました。本書にはさまざまな小説や漫画、アニメから金言を引いていますが、それらは擦り切れた心を救ってくれた。

 会社のなかにずっといてツラい環境だと、仕事の評価が自分の価値そのものと感じてしまうもの。でもやっぱり意識的に外に目を向けて学んでいくと、そこには広い世界が広がっている。

 外に目を向けたり、新しいことを始めるのは、最初すこしダルかったり、お金がかかったりします。でもそうやって自分らしい楽しみを見つけてゆくと、仕事もまた別の捉え方ができたり、自分のなかで刷新できたりする。

 みなさんにはそれぞれの道でメンタルを守り、サバイバル法を見つけてほしい。本書がその一助になればと心から願っています。

プロフィール
メン獄(めんごく)
1986年、千葉県生まれ。コンサルタント。上智大学法学部法律学科卒業後、2009年に外資系大手コンサルティング会社に入社。システム開発の管理支援からグローバル企業の新規事業案件まで幅広く手掛ける。2021年に退職後、医療業界全体のDX推進を目指すスタートアップ企業にDXコンサルタントとして就職。主に大企業のテクノロジーを用いた業務改革の実行支援・定着化、プロジェクト管理、運用設計が専門領域。コンサルティング業界の内情やDXトレンドを紹介し、仕事をよりポップな体験として提案するTwitter、noteが人気を博す。