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「どうしたんですか、なにやってるんですか!」って言ったら、環境省のHPが落ちてるとめちゃくちゃ怒っている。「こういう非常時にアクセスが集中する想定で設計がなされていない」と。とりあえず外に出ましょうと引きずり出しましたが(笑)、みな常軌を逸した仕事の鬼でした。

 Twitterをはじめたのはこの頃です。3.11であらゆるメールサービスが止まってしまったとき、Twitterだけが動いていることに感動してアカウントをつくりました。

「メン獄」を名乗り始めた理由は…

――SNSで人気ですが、なぜ「メン獄」にしたんですか?

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メン獄 よく聞かれるんですが、始めた当初は本名でやっていました。でも、社会人3~4年目のとき、心を病んだ先輩たちから「君は本当に心が強くていいね」と言われるようになって、お悩み相談にのっている流れでアカウント名を「メンタルサポートセンター」と変えたんです。相互フォローの人たちからも「メンさん、メンさん」って呼ばれるようになって。

 でもいつまでもそんな名前にしていると、本当に重くメンタルを病んでいる人もやってくる気がして、バンド好きなので、フィッシュマンズにインスパイアされて「メンシュマンズ」にしたり、ケンドリック・ラマーから「メンドリックラマー」にしたりしてたんですね。アニメ好きなので、『鬼滅の刃』の煉獄さんに刺激を受けて「メン獄」にしたら、たまたまそのときに出版の話が来て、以降名前を変えられなくなったという落ちです(笑)。

――本を書いたのも、メンタルサポートの一環ですか!?

メン獄 幸いnoteに掲載したこのマニュアルがバズったので出版の機会をいただきましたが、長年、みんなもっとメンタルを守って、労働そのものをもっとポップに面白くしようよ、という思いがあった。どうせ忙しいんだから楽しんだ方がお得じゃないですか。

 朝、電車に乗っていると、みんなすごい辛そうな顔で出勤していますよね。「そんなに嫌だったら寝てようよ」と思うんですが、ブラック化している仕事のリアルな現場も、仕事が苦行になりやすいメンタルも、もっと変えていきたい。自分自身が苛烈な環境に身をおいてきたぶん、限界労働のその先へ、日本で働く人の心をアップデートしたいと思っています。

 いま私はあるスタートアップ企業で医療DXのコンサルタントとして働いていますが、パンデミックという未曾有の危機に見舞われた医療現場の労働環境をみたときに、早急に効率化を進めないと医療現場の方々が業務で死んでしまう、と強い危機感をもったのが転職のきっかけです。この先、第2、第3のパンデミックがきたらもう耐えられないなと。少子高齢化が急速に進むなか、医療現場に必要な改革は、もうお尻に火が付いている。