――引退を発表された甲斐智美さんですが、どういった印象ですか?
深浦 先日もマイナビ女子オープンの立ち会いをさせていただきましたが、強い将棋でしたし、感想戦を見ていても、辞めてしまうのは惜しいなと。自分も公式戦で負けていますし。
――そうなんですか。
深浦 はい。強い方ってのはわかっているので残念だなと。ただ新しい道に進むという決断をされたので、みんなで拍手で送り出したいなと思いますね。
長年将棋をやっていても引退は考えたことがない
――遠山先生は、いかがですか。
遠山 これまでもトップの方の引退はありましたが、ここまで現役トップの人が引退するのはとても珍しいと思います。私は甲斐さんと世代も近く、奨励会で一緒だったときもあり、寂しいの一言ですね。ただ将棋界の引退というのは、棋士、女流棋士として籍が残るんですよ。あくまで現役ではないというだけで。
――あ、そうなんですね。
遠山 加藤一二三九段みたいな感じですね。現役で指さないけれど将棋界に籍はある。そういう形なので、少しは安心しました。どうですか、引退って考えたことはありますか?
深浦 いやー、将棋を指せなくなるってのは考えられないですね。長年やっていますから。
遠山 そうですよね。引退って考えたこともないですよね。そういった決断されたわけですから応援したいですね。
年間65局で7割越えの勝率
――続いて得票で3位になった西山朋佳女流三冠と、山口恵梨子女流二段へのコメントご紹介します。
年間65局で、BSフジの白玲戦の番組でもたびたび紹介され、ABEMAでも活躍され、勝率も7割越えですごいなと。半分ぐらいが対里見さんですから。
(50代・男性)
将棋フォーカスの司会、講座の聞き手、結婚と大変な忙しさだったと想います。
(40代・女性)
遠山 西山さん、年間65局ってすごいですね。
――その半分が里見さんってのもすごいですね。山口さんには、将棋フォーカスでの司会に言及した応援コメントが目立ちました。そのほか竹部さゆり女流四段や、野原未蘭女流初段、香川愛生女流四段などに票がありました。では大賞は、どうしましょうか。
遠山 得票も大差で1位でしたし、棋士編入試験への挑戦もありましたのでね。
深浦 そうですね。
――では、最優秀女流棋士賞は、里見香奈女流五冠とさせていただきます。
受賞の言葉(里見香奈女流五冠):
「温かいご声援をありがとうございます。励みになっております。
今後も精進して参ります」
とにかく解説における言語化が上手い
――続いては新設の「ベストパフォーマー賞」です。今までの解説賞、聞き手賞、YouTuber賞を統合した形の賞です。みなさんの投票を集計するとこのような結果になりました。
1位 佐藤天彦九段
2位 木村一基九段
3位 中村太地八段