――深浦先生は、3月5日の新潟県での棋王戦第3局から、8日の東京での順位戦プレーオフを経て、11日の佐賀県での王将戦第6局まで、1週間ほど藤井竜王と行動を共にされたんですよね。
遠山 家族より長いですね。
深浦 濃厚な1週間でしたね。
ただ将棋が強いだけじゃなく、メンタルや体力もすごい
――藤井竜王の印象はどうでしたか?
深浦 連戦が続いていて、棋王戦で負けたことの影響もあるかなと思っていたのですが、順位戦のプレーオフも勝たれて、王将戦もしっかり指されていて、立ち直る力というか、リセットする力もすごいなと思いましたね。夜、10時とかに寝るのがいいんですかね。
――大谷翔平選手も、よく眠ることで有名ですよね。
深浦 そうですよね。ニューヨークの街に出たことがないって。
――藤井さんもすぐ寝るんですか?
深浦 寝るらしいですよ。夜の9時とか10時には。
遠山 それが秘訣なんですかね。でも、体力もすごいですよね。移動もあるわけで、スケジュール的には相当疲れるはずですよね。だから、ただ将棋が強いだけじゃなくて、メンタルとか体力もすごいなと。
菅井先生はまた振り飛車党の希望の星
――では次に得票で2位になった羽生善治九段について、コメントご紹介します。
よくぞタイトル戦の舞台にたどり着いて藤井聡太さんと戦ってくれました! 勝者の記念撮影(罰ゲーム)で羽生先生を見ることができてとても嬉しかったです。
(50代・女性)
観る将になる前から存じ上げていましたが、最近はなかなか思うような結果を出せずに苦しんでいた羽生九段が見事に復活し、王将戦挑戦はもちろん、他の棋戦でも素晴らしい活躍をされているため。
(40代・男性)
――この他、昔からのファンだけでなく、新しいファンの方からもたくさんの応援コメントがありました。得票3位は、菅井竜也八段です。コメントご紹介します。
今年開設されたTwitterでの日々の呟きで沢山のファンに楽しみを提供してくれて、イベントなどでも積極的にファンと交流されていた。極めつけは叡王戦挑戦者になられて、久しぶりの対抗型のタイトル戦になり、振り飛車ファンを喜ばせた。
(50代・女性)
――どうですか、菅井先生は。
深浦 菅井さんは、いつもパワー溢れていて、会うと元気をもらえる気がしますよね。
――以前、同じチームでしたよね。
深浦 はい。ABEMAトーナメントで一緒でした。郷田真隆九段と3人で、みんなで盛り上がって、常にアグレッシブでしたね。
遠山 菅井さんは、藤井さんに対してライバル心というか、すごく本気で倒してやるぞという気持ちがあって、見ていて面白いですよね。今の棋士って、全体的に大人しい人が多いですが、菅井さんみたいな人がいると楽しいですよね。また振り飛車党の希望の星です。