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――得票1位は、佐藤天彦九段でした。コメントご紹介します。

 とにかく解説における言語化が上手い!と思います。先日の名人戦は特に冴え渡ってましたね……。ただ、個人的な希望でいえばまた解説される側にいってほしいと思っているので、そちらにも期待です!

(30代・女性)

――とりわけ4月の名人戦第1局の現地解説がわかりやすく面白かったという声がたくさんありました。

遠山 これは年度的には、昨年度ではなく今年度なんですよね。それで、どうかなという話は、さきほど楽屋でしていました。

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同じ九州出身で一緒に将棋をやっていた時期も

――ただ、天彦先生の解説には熱い支持コメントがほかにもたくさんあったので、ご紹介します。

 インタビューや解説がいつも面白くてわかりやすく、語彙力が豊富なのがいいです。特に王将戦第1局1日目の解説で、藤井竜王について熱く語ってくださったのが印象的でした。報道等で藤井竜王は、AIの指し手を暗記しているだけであるかのような言われ方をしていることも多いですが、天彦九段は藤井竜王の目指すところをよく理解して皆さんにわかりやすい言葉選びで伝えて下さってありがたいなと思います。

(50代・女性)

遠山 この王将戦の第1局って1月の初旬なんですが、その前月、佐藤さんは藤井さんに嫌というほど痛めつけられているんです。にもかかわらず、藤井さんのことを讃えるところが、佐藤さんらしいなと思いますね。

深浦 天彦くんは同じ九州出身なので、一緒に将棋をやっていた時期もあり注目しているんですが、どうやってあの素晴らしい言語感性は生まれるんですかね。

盤外でも存在感がある佐藤天彦九段 ©文藝春秋

棋王戦の第2局で木村かずこ女流とダブル解説

――以前も「評価値ディストピア」など、数々の名言を生み出しておられていて、これからもその発言に注目ですね。第2位は木村一基九段ですが、今回は、聞き手の木村かずこ女流としても票が入っていました(笑)。コメントご紹介します。

 木村かずこ女流の誕生は深浦先生のおかげです。爆笑のやりとりをおふたりで展開してくださって本当にありがとうございました。対局そっちのけでお二人の攻防(?)を楽しませていただきました。またお二人でのご出演を期待しております。

(50代・女性)

――これは何があったんですか?(笑)

深浦 いやあ(苦笑)。

遠山 これはABEMAでお二人の解説だったんですよね。

深浦 対局は何でしたっけ?(笑)

遠山 対局、忘れました(笑)。

深浦 棋王戦の第2局かな。

――あのとき、ダブル解説で、聞き手側に木村先生が立たれたと。

深浦 そうです。あの人が、よーしゃべるんだわ。こんな女流がいたら困るなって感じで(笑)。女流のイメージ下げちゃいますよね。

遠山 事前に女流の感じでやるよといった前振りはあったんですか?

深浦 まったくない。全然ない。