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【第4ブロック:第36~45局】(利き手側:佐藤)
開始前にサプライズゲストが登場した。森内俊之九段(十八世名人の資格保持者)と徳田拳士四段である。ふたりは「ABEMAトーナメント2023」のチーム糸谷のメンバーで、リーダー糸谷とともに団体戦を戦っている。もともと森内がニコニコ超会議にプライベートでくる予定で、関西所属の徳田を誘ったという。徳田はちょうど東京にくる用事があったそうだ。
ちょうど佐藤と糸谷が休憩していたこともあって、佐々木-徳田戦の2分切れ負けが実施された。徳田は昨年にデビューし、若手棋戦の加古川青流戦を優勝、勝率7割越えと勢いがある。しかし、ここは先輩で新A級の佐々木が貫禄を示す。あとで両対局者は「さすが大口を叩くだけのことはある(笑)」と自由奔放に解説していた佐々木の実力を讃えた。
第36局は佐藤が打った角を落としてしまう。しかし切迫した状況で拾う余裕がない。糸谷がわざわざ取りに立ち上がろうとすると、佐藤は「いや、いい」と最後まで文字通りの角落ちで戦い、初の時間切れで勝利を収めた。第42局、隣の自衛隊ブースから佐藤が大ファンの「宇宙戦艦ヤマト」が流れてきた。うれしいサプライズ……かと思いきや、佐藤は気になって対局に集中できなかったそうだ。
総合→佐藤19勝、糸谷26勝
第4ブロックの勝敗→佐藤7勝、糸谷3勝
切れ勝ち→佐藤4回、糸谷1回