7月26日、元卓球台湾代表の江宏傑(34)が外国人特派員協会で記者会見を開いた。

「福原さんには、裁判所の結果に従ってほしい」

 そう訴えて明かしたのは、7月20日付で東京家庭裁判所から福原に長男を江に引き渡すよう保全命令が出ている事実だった。

ADVERTISEMENT

 福原と江は昨年8月以降、子ども2人の親権と引き渡しを巡る審判で骨肉の争いを演じていた。だが、裁判所が結果を下した今もなお、福原は“長男連れ去り”の状態を続けている。2021年7月に離婚した福原と江。2人の破局を決定的にしたのが、福原の“W不倫”だった。相手の男性Aさんとの間で一体、何があったのか。「週刊文春」がW不倫を報じた記事の全文を公開する。(初出:週刊文春 2022年3月24日号 年齢・肩書きは掲載当時のまま)

◆◆◆

 1年前、5歳年下の男性との不倫が報じられた福原。彼女の釈明を「嘘です」と断じる女性がいる。男性の妻だった人物だ。同居中に発見された4枚の手紙。そこには〈笑った顔が大好きな愛より〉。さらに、福原は前妻に「恐喝された」と訴え警察に――。

「壊された夫婦関係はもう戻りません。私と彼は、昨年11月初旬に離婚が成立しました。何より愕然としたのは、その直後に出たインターネットの記事です。そこには、私が知っている事実とは違うことが書かれていました」

 小誌記者の目を見据え、意を決するように重い口を開いたのは、卓球元日本代表・福原愛(33)の交際相手、Aさんの前妻・B子さんだ。

ロンドンで銀、リオで銅

「NEWSポストセブン」が昨年12月22日朝7時に配信したのは、公園で銀杏の木を眺め、ベンチで談笑する福原とAさんの写真や、周囲を警戒する様子もなく自動販売機で飲料を買う写真。〈福原愛 あのイケメン商社マンと真剣交際スタート「再婚も視野に」〉と題されたその記事では、「福原の知人」がこう証言している。

〈Aさんも学生時代から交際をしていた女性と結婚はしていましたが、あの頃は別居中で夫婦関係は破綻していたとか。お互いに“離婚へ向かっていた”という共通点もあり、あくまで友人として関係が深くなっていきました。ただ、(交際が)“疑惑”と報じられたため、2人で会うのは難しい空気に。連絡も一時絶っていたそうです〉

 B子さんが続ける。

「まるで私と彼の離婚が成立してから、福原さんと彼が交際を始めたかのような記事でした。でも〈あの頃は別居中で夫婦関係は破綻していた〉のも、2人が〈連絡を絶っていた〉のも、真っ赤な嘘。それだけではありません――」

 遡ること約10年前、福原がロンドン五輪で悲願の銀メダルを獲得した2012年。AさんとB子さんは揃って、かつて福原も籍を置いた早稲田大学に入学した。2人は福原の5歳年下。同じサークルで出会い、翌13年、大学2年生の頃に交際をスタートさせる。

 大学卒業後、Aさんは大手商社に就職。互いが仕事に慣れてきた社会人4年目の終わり、20年2月下旬に入籍したという。B子さんの友人が語る。

「本当に仲の良い夫婦だった」

「2人はコロナ禍で結婚式を挙げられませんでした。それで彼女からは20年末、『21年9月に延期が決まった』と連絡があった。それまでは本当に仲の良い夫婦だったと思います」

 昨年2月下旬、初春の空は雲一つなく澄み渡っていた。その日、結婚記念日を迎えた2人が向かったのは、鉄板焼の名店。明治時代のオランダ貿易商の迎賓館をイメージした洋館でサーロインステーキに舌鼓を打ち、お互いの将来や家庭像を語り合ったという。

 B子さんを悪夢が襲ったのは、その直後だった。