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コンコースに向かうと壁一面が“とあるもの”だらけに…

 ところが、橋上駅舎のコンコースに向かうとそんなイメージは一変する。コンコースは、壁一面がジェフなのだ。

 ジェフというのはジェフユナイテッド市原・千葉のこと。さすがに改札内のベックスコーヒーまでジェフに染まっているわけではなかったが、だいたいあちこちにジェフのロゴとキャラクター。駅の東西をつなぐコンコースも黄色と緑のジェフカラーが一面にあしらわれている。

 橋上駅舎から繋がっている跨線橋で線路を跨いで海側の西口に出ると、そこもまたジェフである。駅前ロータリーの真ん中にはジェフのキャラクターがかわいらしく待ち受けていて、改めて駅を振り返ると駅舎の壁面にはジェフのロゴが大書されていた。とにかく徹底的にジェフ千葉の駅。それが、蘇我駅の第一印象である。

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“ジェフ千葉の駅”は“フェスの駅”でもあって…

 実際に、蘇我駅はジェフのホームスタジアム・フクダ電子アリーナの最寄り駅である。駅の西口からまっすぐ目抜き通りを歩き、国道357号(湾岸道路)を歩道橋で渡って「川崎町」というエリアに入る。

 するとそこに千葉市蘇我スポーツ公園が広がっていて、フクダ電子アリーナはその中核施設だ。ジェフのホームゲームだけでなく、JAPAN JAMやROCK IN JAPAN FESTIVALといったフェスの舞台にもなっている。2005年にできた、千葉市内では比較的新しい施設のひとつである。

 

 ジェフのゲームはともかく、フェスともなれば数万人ものお客がやってくる。それに比して、蘇我駅はなかなか小さいような気がしなくもない。

 湾岸道路を渡ると道幅も広く歩きやすくなるが、駅前からの目抜き通りはやや細い。数万人が一気に押し寄せると、蘇我駅前はそれはそれはたいそうな賑わいというか、混雑というか、そういうことになりそうだ。まあ、年に数回のビッグイベントならば、多少は許容されてもいいだろう。