〈あらすじ〉
1999年、ペンシルベニア州。自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)はガールフレンドと破局し、部屋から追い出された。堅物な性格のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)は、毎日に窮屈さを感じていた。2人は気分転換に、フロリダ州タラハシーまでドライブ旅行がてら、車の配送(ドライブアウェイ)を請け負うことにする。
レズビアンバーなどに立ち寄りながら南下してゆく中、車のトランクに見覚えのないスーツケースを発見。やがて彼女たちは、自分たちが2人のギャングに追われていることに気づく。
〈解説〉
兄のジョエルと『ノーカントリー』などを監督したイーサン・コーエンの、劇映画としては初の単独監督作。謎のスーツケースをめぐるコメディー。85分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆ヒイキのイーサン・コーエン監督作品だが、サスペンスとユーモアが中途半端に感じられた。残念。音楽と撮影はさすが。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆逃げるロードムービーは好物なのだが、語り口がややくどく、黒い笑いも不発。コーエン兄弟のブランドに凭れすぎたか。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★美しく悲しいレズビアン映画ばかりの過去からの脱却か。怖い場面が満載なのに大笑い。狂喜乱舞の結末に涙して拍手。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆イーサン単独だとこんなに泥臭い笑いになるのかと吃驚。緩く寄り道しながらのB級珍道中。ノリが合えば楽しいはず。
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洞口依子(女優)
★★★★☆パルプフィクション的な粗さ、新人的感覚であえて今作る、イーサン・コーエンのそのセンスが好き。女優2人にキラ星。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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ドライブアウェイ・ドールズ(米)
6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開
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