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番組サイドが“演出”しているのでは?

 少しうがった見方でタイプロを観賞しているのはDさんです。

「巧妙に張り巡らされた罠をすり抜けるような気持ちでタイプロを観ています。メンバーたちがとても真摯な気持ちでオーディションを開いたことはわかるから、最初はできるだけフラットな気持ちで番組を観ました。それなのに、初回から自分でも驚くほどの不快感を抱いてしまったんです。

 ろくに歌詞も覚えていない人、グループ名の表記も知らない人……序盤とはいえ、『なんでこんな人たちが通っているの?』と首をかしげずにはいられない展開を目の当たりにして、憤りで血管が切れそうになりました。

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「SUPER EIGHT」の大倉忠義が候補者に厳しい指摘をする場面も(「timelesz project」公式Xより)

 でも次第に『ああ、これはオーディションという名のバラエティーとして作っているんだな』とひらめきました。“やらせ”というのではなくて、番組自体をエンターテイメント性のある作品として作っているので、“イラつかせ要員”とか“この回の主役”みたいな人を、ある程度番組サイドが演出しているんだなと感じるんです。真面目に、前のめりで観ると心が参ってしまいますし、自分は、エンタメの一つとして客観視するように観ています」(Dさん)

 Dさんは、努めて冷静でいられるよう、「俯瞰してタイプロを観ている」そう。

「審査の結果、“該当者なし”でもいいと思うし、その場合は“secondz”(timeleszファンのファンネーム)が一生懸命応援して、3人を盛り立てていけばいいと思っています」(同)

※写真はイメージ ©maruco/イメージマート

 そんななか、「“推し”もできて楽しい!」というのはEさんです。

「正直、初回を観たときは前向きな気持ちにはならなかったんですが……。回を重ねるごとに気になる候補者が出てきて、今では絶対受かってほしい!と思う“推し”もいます。タイプロ自体、フェスみたいで楽しく思えてきたし、気分を高めたくて公式グッズのキャップやTシャツも買っちゃいました(笑)。

公式グッズは売り切れ続出(「timelesz project」通販ページより)

 今回、ファン投票は行わないということなので、せめてもの力添えになるよう、好きな候補者のSNSに“いいね!”をしたり、コメントしたりしています。でも、私が“彼ならtimeleszにふさわしい!”と思う人も、友だちは『あの人はグループに合わないよね』って言っていたりして……。難しいものだなと思いました。メンバーもファンも、全員が満足する結果になるといいんですが。

 それと、新メンバーになれなくても魅力的な候補者はたくさんいると思うので、このオーディションから派生グループができたらいいなとも思っています」(Eさん)