この4月、40年ぶりに、東京・本郷にある東京大学中央食堂がリニューアルされた。その一角に現れたのが“ハラール”のコーナー。イスラム教徒は、イスラム法に則って処理された、豚肉以外のハラールミートを食べる。
「留学生、研究者、大学のスタッフ……日本の大学でもハラールが必要になっていますね」と日本語で語るのはウメル・アルクルトさん。新宿3丁目で『ケバブ家(いえ)』という小さなトルコ料理のお店を出して11年目を迎える。
トルコ随一の食処で知られるガズィアンテップの出身。22年前に来日し、大工として10年働いた後、開店した。料理の腕と正直な商いが信頼を得て、東大学食への肉の卸しとメニュー作りを担当。
京都大学の学食のハラールケバブを提供しているのは、ウメルさんの兄。「これは全くの偶然で。未来は神様しかご存知じゃないから、人生には色々なことが起りますね」
リニューアル直後からウメルさん特製のラップ、ケバブライスは日に300食を完売。
「ハラールには保存料や体に悪い物は入っていませんから、誰でも安心して食べられて健康的。日本の未来を創る学生さん達に美味しく食べてもらって、嬉しいです」
INFORMATION
ケバブ家
TEL 03-3356-5691
食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13091006/
東京大学中央食堂 ドネルケバブのコーナー
営業時間:平日11:00~20:00
http://www.utcoop.or.jp/d1/#01